みなさんは磁性流体、MR流体と言う磁石に引き寄せられる液体はご存じでしょうか?
東急ハンズやロフトの様なちょっとオシャレで変わったものを販売しているショップに行ったり、科学館の様な場所に行くと見る事ができたりしますが、この磁性流体と言うのはアメーバーの様な動きをし、磁石を近づけると磁石に引き寄せられるだけでなく磁石の磁力が強いとスパイク現象と言って磁力線に沿って固まる事で、まるでウニの様なトゲのある生き物の様な姿に変わったりもします。
また磁石を近づけない時はコロイド状の液体はある程度固まっており、ゆらゆらと海の中を漂うクラゲの様な様相を表す事もあります。
そこで今回はそんな性質を持つ磁性流体を使い、サウンドを可視化するBluetoothスピーカー「Van der Waals」をご紹介致します。
4スピーカー+パッシブスピーカー
今回紹介するBluetoothスピーカーはサウンドを可視化するスピーカーと紹介しましたが、そこはただ単に際立って見える部分であって決してスピーカーとしての機能をないがしろにしてはいない事をまず最初にご紹介しておきます。
では何故そう言い切れるのかと言いますと、まずこの「Van der Waals」には中低域をカバーする出力15WのMid-bassスピーカーを左右に備えているだけでなく、高域の再生の為に出力15Wのツイーターをも左右に備えているからです。
しかも全て15Wスピーカーで片側30Wですからかなり迫力のあるサウンドを再生してくれる事は容易に想像する事ができますし、これにプラスして低域再生のウーファーではありませんが、パッシブbassラジエーターを備えています。
このこのパッシブスピーカーと言うのはただの振動版の事なのですが、スピーカーがサウンドを再生した特に生じる音の波の内、特定の周波数の音にだけ反応して震える様にしてある事で、ここではウーファースピーカーの役割を果たしていますし、中にはツイーターの様な役割を負ったパッシブスピーカーもあります。
ですからこのBluetoothスピーカー「Van der Waals」は言い換えればフルレンジのスピーカーと言う事になります。
aptXやAACプロファイルにも対応
また音への拘りは、aptXや aptX HD、そしてAACと言った音声データを転送する際に利用するプロファイルと呼ばれる手順書や仕様書みたいなものを採用している事からも分かります。
何故ならaptX HDは特にハイレゾ音源などをBluetoothスピーカーで再生する際に用いられるプロファイルですから、モノラル再生なスピーカーでしたら折角の高音質音源も台無しですが、aptX HDをサポートしていると言う事はスピーカーの音質に関してもそれなりに自信があると言う事でしょう。
またiPhoneユーザーの為にAACプロファイルをサポートしているあたりも見逃せません。
更に、この「Van der Waals」は単体でもステレオスピーカー、サラウンドスピーカーとして機能しますが、贅沢にも2つの「Van der Waals」をスピーカー使いステレオスピーカー的に使う事もできる様になっています。
サウンドに合わせて踊るMR流体
そしてこの「Van der Waals」の目玉である磁性流体は、再生するサウンドによって生み出される磁界によって踊る様になっています。
どう言ったサウンドやアルゴリズムで、この生物がどの様なダンスを踊るのかは全く未知数ですが、不確実に動きそして形を変えるMR流体を見つめながら大好きなサウンドを聴く事でそのサウンドの持つ違った一面やパワーと言ったものが見えるかもしれませんので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/skuznetsoff/van-der-waals
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