骨伝導イヤホンは振動スピーカーで音を再生し、振動スピーカーで作られた音声振動が骨を震わせ耳に伝える事で音として認識する事ができます。
ただ、低い周波数のウーファーから出力される様な重低音は身体にビリビリと振動が響く事から伝わりやすいのですが、高音になればなるほどその振動は伝わらず、通話程度なら実用範囲だけれど楽曲を原音で聴き取る事は無理でした。
ですがそれを覆したのがAfterShockと言う骨伝導イヤホンで、小生も使っていますが本当に音質が良いのです。
そして今回紹介する骨伝導イヤホン「Kaibo Flex」は音質はもちろんですが、周囲に与える影響にも十二分に配慮した骨伝導イヤホンです。
骨伝導イヤホンの最大のメリット
骨伝導イヤホンの最大のメリットは耳を塞がない事です。
そして耳を塞がない事で得られるメリットの1つは外耳炎等の耳の病気を発症する危険性を排除できる事で、AirPods Proの様な完全に耳を塞いでしまうカナル型イヤホンを耳にはめ込んだ時、約30分程度で耳の中の湿度は80%にまで上がり、高温多湿と言う雑菌の繁殖に最適な環境を作ってしまう事で細菌感染の危険性も持っています。
そしてもう1つのメリットは、カナル型の様に耳を塞いでしまうタイプのイヤホンは耳を完璧に密閉してしまうので、車が近づいて来たりと言った危険を音で察知する事が出来ませんが、骨伝導イヤホンであれば耳はフリーに空いているので、どの様な些細な音でも聞き分ける事がでます。
音漏れが少ないクラッディング技術
次にこの骨伝導イヤホン「Kaibo Flex」が他の骨伝導イヤホンと大きく違うのは、音漏れが少ない事です。
え?骨伝導で振動を骨に伝えるんじゃないの?音が出るの?と思われるかもしれませんが、実際のところボリュームが大きいと振動スピーカーも大きく振動し、その振動は振動スピーカーの周囲の空気も振動させる為に音漏れしている様に聞こえるのです。
そして周囲のノイズが大きいと、耳から入って来る音と骨伝導スピーカーから伝わる音とがぶつかり合い、どうしても周囲のノイズが大きいとボリュームを上げないとノイズに勝事ができませんので必然的に漏れる音も大きくなりますが、その漏れが他の骨伝導イヤホンと比較しても少ないのが今回紹介している「Kaibo Flex」で、骨伝導なのに音漏れが酷いと周囲の人から批判されたりする様な事はありません。
またこの「Kaibo Flex」にはENCノイズキャンセリング(Environment Noise Cancellation)を搭載しています。
ANC(アクティブノイズキャンセル)は周囲のノイズを打ち消す音を作り出して再生する技術で、骨伝導では耳に直接、ノイズを消す音を届ける事はできませんので消す事は出来ません。
そこでこの「Kaibo Flex」ではENCと言う予めデータとして登録されている街の喧噪や交通機関による騒音、風の音などの環境音を消す為のサウンドを骨伝導スピーカーから出力されるサウンドデータに被せて出力する事でより聞き取り易くしており、結果的にボリュームを下げても聞き分ける事ができる事から振動スピーカーから発生する音も小さくでき、音漏れも最小限にする事ができます。
置くだけで充電ドッグ
そしてワイヤレスイヤホンの多くが充電ケースに入れるだけで自動的に充電されるのに対して骨伝導イヤホンの多くは未だに充電ケーブルを差し込んで充電する様になっており、この充電の面倒さが1つのネックなのですが、この「Kaibo Flex」では充電台が付属しており充電台に置くだけで充電されますので、充電口のキャップを開けてコネクタを挿して充電すると言う手間がありません。
また専用の充電台を持つ事で充電も早く、たった5分の充電で1時間再生時間が増やせ、45分も充電すると6時間、1時間充電すると最大8時間もの連続使用が可能です。
また充電台には最大32時間分再生できるだけのバッテリーが内蔵されており、少し嵩張るのですが、充電台を持ち歩く事でバッテリー残量を気にせず使用する事ができますし、IP55で通常のエクササイズに身に着けていても壊れず、スピーカー部分がタッチセンサーになっており骨伝導イヤホンにしては珍しく触るだけで操作が出来る様になっているのも珍しい点で、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/kaiboaudio/kaibo-flex-the-next-gen-bone-conduction-headphones
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