オリジナルTシャルなどを自作しようと思った時、家電量販店やホームセンターなどに行けば、家庭用のインクジェットプリンターを使って印刷し、アイロンプリントする事が出来る用紙などが売られていますが、これら市販の用紙はプリントした上で印刷した範囲をハサミやカッターナイフを使って切り出した上でアイロンプリントしなければいけません。
また染料用のインクを使って印刷しますが、洗濯を繰り返すと想像するよりも早く色褪せて来たりプリント用紙がヒビ割れて来たりします。
一方でアイロンプリント用の専用のプリンターは用紙をカットすると言った手間がないだけでなく、インクの持ちなども格段に違いますが、チームTシャツなどを作成する場合、プリント作業に何時間も付きっきりでいなくてはいけません。
そこで今回は、一度セットすれば何十枚も一気にプリントできるアパレルプリンター「xTool Apparel Printer」をご紹介致します。
1時間あたり30枚の印刷
今回紹介するアイロンプリント用の転写用紙を印刷する事ができる「xTool Apparel Printer」では、100mのロール紙を使う事で一度に数百枚もの同じアイロンプリント用紙を印刷する事が出来ます。
ですので、オリジナルのTシャツやキャップ作りなどを仕事にしようと思っておられる方向きのプリンターといえ、最大14インチ(35.56cm)幅で印刷する事が出来るだけでなく、30cm×20cmサイズ大のプリントならフルカラーの6層印刷で何と1時間あたり30枚も印刷する事が出来ますので、100枚印刷するとしてもわずか3時間しかかかりません。
しかもこのプリンターではイラストを反転した上にホワイトインクを使ってベースをプリントした後、インクが乾く前に接着剤をプリントしますので、インクが乾ければそのまま衣服に当ててアイロンプリントが行えます。
更にロール紙を使い、イラスト1枚1枚をオートカッターでカットして切り分ける様になっていますので、単紙を使うプリンターよりも非常に経済的です。
しかもこの「xTool Apparel Printer」には”Epson l1600”と言うプリンターヘッドを2台搭載しており、デュアルヘッドでプリントスピードが早いだけでなく720×1800DPIと言う非常に高精細にプリントする事が出来ますので、写真なども非常にクリアに印刷しアイロンプリントが可能です。
インクジェット方式で…..
次にこの「xTool Apparel Printer」はアイロンプリント用プリンターの多くが昇華型のプリンターであるのに対して、このプリンターはインクジェット方式なっています。
そのため、昇華型のプリンターでは、ポリエステル生地がポリエステル加工されたものにしかプリントする事が出来ませんが、インクジェット方式のこのプリンターの場合は、ポリエステル生地の他に綿や絹、麻、デニム、スパンデックス生地や革など、殆どの生地にプリントする事ができますので、Tシャツ以外にもキャップやバッグなど衣類以外のオリジナルグッズを作る事が出来ます。
AIカメラ
そしてこの「xTool Apparel Printer」には何故か1600万画素もの高画質のカメラが搭載されているのですが、このカメラは印刷中の様子をインターネットを通じて確認する為のものではなく、1つは印刷の精度を上げる為に使用されています。
インクジェットプリンタは左右にヘッドを移動させながらインクを噴射して行くのですが、一度に全色のインクを噴射するのではなく何色かずつに分けて噴射します。
そのため、ヘッドの行き来で見た目には識別できないほどのズレが生じると言った事が普通に起こるのですが、このプリンターではAIカメラを使いその微妙なズレを補正して修正し、より鮮明に印刷すると言う機能を備えています。
更にはある一定の頻度でテストパターンを自動的に印刷し、そのテストパターンをカメラで読み取る事で、ヘッドの詰まりなどを認識し自動的にヘッドクリーニングを行うと言った機能を備えており、常に最高の品質で印刷する事が出来る様にスタンバイしておくと言う機能も備えていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/makeblock/xtool-apparel-printer-a-new-era-of-apparel-printing
この記事へのコメントはありません。