硬式テニスをされている方なら、新しい缶から取り出したテニスボールは暫くすると寿命を迎えます。
見た目は綺麗でフェルトも毛羽だっておらず、文字もしっかり読めるのに概ね1ヶ月もするとボール内の空気が抜けて弾まなくなり、寿命を迎えます。
これは一般的にテニスボールは素材に硬質ゴムを使っており、素材そのものが空気を通してしまう為で、硬式のテニスボールの内圧は12psiと決められており、缶の中の空気は14psi(大気圧-1hpa=14.7psi)で保たれており、密閉されている事で空気が抜けなくなっていますが、缶の封を切って出すと、徐々に空気は抜けて行き、空気圧不足となり寿命を迎える訳です。
そこでテニスボールの空気を抜けなくして長持ちさせるボールセーバーと言うガジェットがあり今回紹介する「Bounce Tube」もそんなボールセーバーの1つです。
28psiで加圧
一般的なボールセーバーも今回紹介するボールセーバー「Bounce Tube」も基本的な思考は同じで、ボール内の空気が抜けて行くのはボールの中の空気圧が大気圧よりも高いためで、逆に言えばボールの外の気圧をボール内の空気圧を高くすればボール内の空気が抜けるのは止まります。
そしてボールセーバーは容器内の空気を圧縮し空気圧を高め14psiと市販のテニスボールの缶内と同じ圧力に保つ事で、空気が抜けて行く事を防止します。
ただ従来のボールセーバーは現状維持をするだけで、ボールをボールセーバーから出した状態ではゆっくりゆっくりと抜けて行き、寿命は結果的に長くなりますが、ボールを使う頻度が高ければその分寿命も早くやって来ます。
一方今回紹介する「Bounce Tube」は28psiにまで加圧しますので、逆に空気がボール内に入って行き、ほぼほぼ常に12psiに保ちますので、空気が抜けてボールが寿命を迎えると言う事はありませんので、この「Bounce Tube」で入れたボールが寿命を迎えるのはボールが軽くなった(フェルトが摩耗して文字が読めなくなった)時だけです。
手動ポンピングだからバッテリーレス
またこの「Bounce Tube」では加圧する為のモーターやバッテリーなどは入っておらず、手動で容器の底の部分を持ち、上下させてポンピングする事で「Bounce Tube」内の圧力を高める仕組みになっています。
そのため自動で加圧するのではなくのでバッテリーやコンプレッサーの様なものは入っていませんので充電したりと言う手間がありませんし、ポンピングして行けばちょうど28psiに達した所で音が鳴り知らせてくれますので、過加圧であったり加圧不足であったりと言う事もなくボールもベストなコンディション、空気圧に保つ事ができます。
パデルボールでも使用可能
パデルボールとは”パデル”と言う壁打ちのテニス用のボールで、室内で壁に向かってボールを打ち、そして跳ね返って来たボールをラケットで打ち返すと言うスポーツがありますが、そのパデル用のボールで、テニスボールよりは若干ボール内の空気圧が低くなっており、この「Bounce Tube」ではモードをパデルボールのモードにする事で加圧した時に若干低い圧力で音が鳴って知らせてくれ、両方のボールを新品状態に維持できるのが特徴です。
ただ1つの「Bounce Tube」に収納できるボールは最大4つなので、それ以上のボールを常に持ち歩いていると言う方は「Bounce Tube」を複数持ち歩くのがベストですので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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