”エルゴノミック”とは、日本語では”人間工学”と言う風に訳されますが、かみ砕いて言えば、人間がモノや道具に合わるのではなく、人間が使う上でそのモノや道具が人に与える負担がいかに少ないか、よりリラックスできるか、人に寄り添っているか、と言う事を考え、実際に使った際のデータをセンサー等を取得し比較して立証されたものをエルゴノミックデザインだとか、人間工学に基づいてと言った表現を製品に対して付け加えています。
そして今回紹介するキーボード「Dygma Defy」は従来のキーボードの概念を斜め上行く奇抜な形状をしたキーボードです。
最大傾斜角度60°は縦型マウス
今回紹介するエルゴノミックキーボード「Dygma Defy」の最大の特徴は最大60°まで2分割されたキーボード双方を立てられる事にあります。
ですがこれだけ立てると手が逆に辛いのではないのかと傍目には見えますが、実際にはテーブルに座り、掌をテーブルの上に置いた時に、掌を下にしテーブルの上に置くよりも、掌を上にして置いた方が自然なのです。
何故なら掌はテーブルの上に置いた時に上を向いているのが順方向、掌を下にして置いている場合、前腕(肘から手首にかけての部分)部分は180°捻られて状態だからです。
ですからマウスでも縦型マウス(垂直に立っていると言うよりは45°、60°と言った傾斜がつけられているマウス)が最近注目を集めている様に、できるだけ掌テーブルの天板側ではなく、天井側に向けた方が前腕の負担は少なくなるのです。
でも60°も立てると手が滑り落ちるから逆に力が入って打ち辛いのでは?と考えてしまいますが、この「Dygma Defy」には面積の広い滑り止め効果の高いアームレストの上に手首を安定して置く事ができる様になっていますので、そこまで危惧する必要はありません。
両サイド18個の親指キー
そしてまた、標準的なキーボードは両手の小指側、セパレート型のキーボードではキーボードの両端に特殊キーは配置しますが、キーボードに手を置いた時に1番よく精密に素早く動く親指付近に特殊キー(SHIFT,CTRL,ENTER,SPACE…..)を配置するのが一般的で、今回紹介している「Dygma Defy」では、どのキーをどこに配置するのかと言った事は予め決められておらず、親指付近には点と線を使ってマーキングされた特殊キーが8つ、左右で合計16個のキーが配置されているのですが、配置は自由にカスタマイズできる様になっています。
また親指の特殊キーだけがキー割り当てを変えられるのではなく、全てのキーの配置変更が可能で、親指キーだけはキーキャップの形状が変形して特殊なのでキーキャップを変更する事はできませんが、その他のキーはキーチキャップの交換も可能なで特殊な配置に変えたとしても打ち間違う事はありませんし、キー配置のパターンは最大10パターンまで保存しておく事ができます。
好みでスイッチの変更も可能
またこのキーボード「Dygma Defy」は、CherryMXキーを採用しており、CherryMX赤軸、茶軸、青軸、そしてGateron黄軸、Kailh speed copper、Box白、Boxサイレントピンク、Boxサイレント茶と非常にユニークなラインナップの中から選択する事が出来る様になっています。
もちろんCherryMX互換キーであれば、この他のキーももちろん使え、自分の好みにフルカスタマイズする事ができますし、PCとの接続は有線、無線、どちらでの接続も可能となっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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