ニキシー管はLEDが登場するまでに用いられたコンピュータの表示装置で、原理的にはみなさんがショップの看板として見かけるネオン管と同じで、ネオンガスが封入されており、電気を通す事で電気を流した電線に沿ってグロー放電が起こり電線によって形作られた文字や数字、記号などがニキシー管の中に浮かび上がります。
ただこのニキシー管は1990年代に生産を終えており、今市場に流通しているものはデットストック品が中古品と言う事になり非常に貴重な存在で、今回紹介する腕時計「Nixiea」はIN-16と言うポピュラーな数字を表示させるニキシー管を使っています。
腕時計の文字盤を見る動作で点灯
ニキシー管と言うのは電球と同じ様なもので、点灯中は非常に多くの電力を消費します。
しかも腕時計の中に内蔵できるバッテリーの量はたかがしれており、実際にこの「Nixiea」に搭載されているバッテリーの容量は380mAと非常に少なく、2本のニキシー管を点灯し続けた場合、1時間程度しか表示させる事はできません。
そこでこの「Nixiea」では徹底した省電力化を行う事で、昔のスマートウォッチの様に1日に何度も充電しなくて済む様に腕を持ち上げて顔の前に持って来る動作を行った時のみ点灯して時刻を表示する様に工夫されています。
また2ケタのニキシー管では時刻の表示も工夫されており、24時間表示で時刻→分→秒の順番で2ケタのニキシー管に時刻は表示される様になっています。
Qiワイヤレス充電対応
次にこの「Nixiea」はおそらく数あるニキシー管IN-16を使った腕時計の中で唯一、Qiワイヤレス充電に対応しています。
そしてワイヤレス充電にする事で充電端子を取り付けなくても良く、その結果、時計を密閉構造に出来た事でこの「Nixiea」はIP67防水に対応し、シャワーはもちろんプールや海に身に着けたまま入る事ができます。
更に表面のガラスはサファイアコーティングによって傷が付き辛くなっています。
豊富な選択肢
またこのニキシー管腕時計「Nixiea」は、ニキシー管腕時計としては選択肢が豊富に用意されており、本体カラーはグレイ、シルバー、ブラックの3色から選べるほか、バンドもブラック、ダークグリーン、ディープオーシャンブルー、ベリーレッドの4色から選び組み合わせる事が出来る様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/zonis/nixiea-a-classic-retro-nixie-wrist-watch
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