iPhone15 Pro/Pro MaxはUSB-Cでの10Gbpsのデータ転送に対応しているだけでなく、外付けSSDを接続する事でこれら2機種は標準のカメラアプリを使えば”Apple ProRes”モードで記録する事で外部SSDに直接撮影した映像を保存出来る様になっていますし、Androidスマートフォンやデジタル一眼レフカメラなどでも高画質化する事に起因するファイルサイズの肥大によって内部ストレージには動画を長時間保存する事が困難であるため、最近のものは外付けSSDにダイレクトに映像を記録出来る様になっています。
そのため、iPhone 15 Pro/Pro Max向けには長時間動画撮影用にMagSafe等で直接iPhoneに固定できる様なSSDも登場して来ているのですが、今回紹介する「Dockcase Pocket M.2 NVMe SSD Enclosure」はドックケースと言う事で中のメモリーの交換が可能です。
1/4スクリューネジで固定
今回紹介する「Dockcase Pocket M.2 NVMe SSD Enclosure」はジャンル的にはSSDケースと言うジャンルの製品で、この製品には2TBまでの2230サイズのM KeyないしB&M KeyタイプのM.2 NVMe SSDが内蔵可能なのですが、10Gbpsのデータ転送スピードで確実にコマ落ちする事なく記録する為にあえて「Western Digital PC SN530 / SN740, Kioxia BG4, Hynix BC711, Samsung PM991a」をサポートSSDとして指定していますので、この他のSSDを使う場合は装着したけれども思った様なスピードが出ないだとか、認識しない等の問題が出て来る可能性があるので要注意です。
そして他のM.2 SSDケースとは違いこのケースにはカメラアクセサリーをカメラに取り付ける為のインタフェース1/4スクリューネジに固定する為のネジ穴が設けてあるのが大きなポイントで、 デジタルカメラに固定し、そしてカメラに接続するのが簡単になっているだけでなく、スマートフォンに関しても1/4スクリューネジを持つスマホホルダー等と組み合わせて使用する事でスマートフォンにも簡単に接続出来る様になっています。
なお公式にサポートしている(実際に使用テストを行った)カメラはPanasonic GH6、BMPCC 6Kの2機種のみになります。
1.33インチ IPS液晶
次にこのケース「Dockcase Pocket M.2 NVMe SSD Enclosure」には、この2230サイズのM.2 SSDしか搭載できないサイズのSSDケースとしては非常に珍しい液晶ディスプレイを搭載しており、ディスプレイには内蔵されたSSDの残量や転送スピード、接続モード、そしてSSDの温度等がリアルタイムに表示される様になっています。
これらSSDの情報と言うのは実は非常に重要で、撮影し終わった後にファイルをチェックするとコマ落ちして記録されている事が分かり再度撮影をと思っても、直ぐに撮り直しできない事だってあります。
そう言った不測の事態を事前に気付かせてくれるのがモニターで、特にこのケースも放熱は自然放熱に任せているために連続して撮影していてSSDの温度が上昇し続けると最悪はコマ落ちして記録されるだけでなく、撮影したデータファイルそのものが熱暴走によって飛ぶ事もありますので、小まめにモニターでケースの状態を見ながら撮影に挑む事でそう言った不測の事態を避ける事が出来ます。
PLPとReadモード
そしてこの「Dockcase Pocket M.2 NVMe SSD Enclosure」には保存されたファイルを守る為のセキュリティー機能が搭載されており、その1つがPLPです。
PLP(Power Loss Protection:電力損失保護)は急にケーブルが抜けた等してSSDへの電力供給が突然遮断された場合にSSD内のデータを保護する機能で、このケースは2秒間は動作する為の電力を蓄電する為のキャパシタが搭載されており、もし万が一、電力を消失した際にデータを安全に保護する機能が搭載されています。
更にデータ保護に関して言えば”Read Only Mode”と言ってこのSSDを読む事は出来るけれども、書き込む事は出来ないと言う機能も搭載しており、大事なデータを消してしまうと言った事態を防止する為の機能も合わせて備えていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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