USB充電器はGaN(窒化ガリウム)を使ったパワー半導体がもたらすイノベーションにより電力出力とは反比例して非常にコンパクトになっています。
またモバイルバッテリーにおいても同様の事が言え、より高密度・高容量でなおかつ高出力なバッテリーの登場と共に小型で高容量、そして高出力なものが登場し、今では最大合計出力が100Wと言う様なモバイルバッテリーも珍しくはなくなって来ています。
またノートPCなどもUSB-C PDへの対応などでモバイルバッテリーでPCを充電できる様になっており、外出先でもバッテリーの消耗を気にせずに使用する事が出来る時代に入って来ており、今回紹介する「BOLD Power Bank」を持っていれば最短でもっているデバイスの全てを充電する事が可能です。
MagSafe&AppleWatch充電対応
iPhoneにMagSafeと言うワイヤレス充電方式が採用されてからそれまではあまり搭載される事がなかったワイヤレス充電機能がモバイルバッテリーにも搭載される様になっています。
これにはワイヤレス充電が持つデメリットをMagSafeが大幅に改善してくれたおかでげ、この「BOLD Power Bank」にはQiワイヤレス充電方式による最大15W(iPhoneは7.5W)での充電、AppleWatchほかスマートウォッチを最大5Wで同時に充電する能力を持っています。
では何がワイヤレス充電の問題なのかと言うと、モバイルバッテリー側に内蔵されている送電用コイルとスマートフォン側に内蔵されている受電用のコイルのズレによって生じる熱損失です。
Qiワイヤレス充電では電磁誘導を利用して充電を行うため、コイル同士がズレると送電用コイルが作る磁界と受電用のコイルで受ける事のできる誘導電流が減少するため、送れなかった電力は熱に変換されます。
つまりスマートフォンを置く位置がズレるとせっかくのバッテリーに蓄えられた電力も熱となって無駄に損失されるため、バッテリーの発熱による劣化も含めてワイヤレス充電の機能が搭載されなかった理由の1つに上げられるでしょうが、MagSafeと言う磁石による正確なコイルの位置決め機能がある事で電力損失が最小となるため、限られたバッテリーに蓄積された電力を無駄にしなくなったのが大きな理由です。
USB-C×2 + USB-A×2
そして「BOLD Power Bank」にはワイヤレス充電2ポートに加え、有線の充電ポートを4ポート備えています。
そのうち、C1、C2ポートはUSB-C PD3.0規格に対応しており最大100Wでの充電と、USB-C PDのオプションとして用意されている急速充電規格PPS(Programmable Power Supply)もサポートしている点が注目すべき点です。
このPPSは100mV, 50mA単位で出力電流(3.3-6V/5A, 3.3-11V/5A)を調整できるためスマートフォンは特により高速で充電する事ができます。
またUSB-A2ポートのうち、USB-A1は最大5V/4.5A, 9V/2A, 12V/1.5A, 10V/4Aでの出力が可能で、USB-A2は QuickCharge3.0において最大18Wでの急速充電規格をサポートしており、USB-A1, USB-A2合わせて合計40Wでの出力が可能です。
また「BOLD Power Bank」はディスプレイも搭載しており、現在の出力状態をリアルタイムで確認できるのもしっかりと充電できているのか確認できる安心な面です。
100W充電器なら約1時間
そして高出力なモバイルバッテリー「BOLD Power Bank」は充電も高速で、USB−C PD100W出力に対応した電源があれば全く空の状態の「BOLD Power Bank」もたった1時間10分でフル充電可能で、45分あれば80%充電する事が可能です。
また同時に提供されるオプションも豊富で安価で、同時に追加投資すればUSB-C PD100Wの充電器が$45、ノートPCの充電コネクタが$9と、USB-C PDに対応していなくても多くのノートPCも充電できるのがこの「BOLD Power Bank」の魅力的な所です。
なおバッテリー容量は27,000mAhですので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/uze/bold-by-uze-worlds-most-powerful-260w-graphene-power-bank
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