真空成形機と言うのは熱して柔らかくした樹脂を型に押し当て、型と柔らかくした樹脂との間の空気を抜く事で、型と同じ形をした樹脂のコピーを作る装置で、身近な所では卵のパックはこの真空成形機で作られていますし、よく屋台などで売っているお面なども真空成型で作る事ができますし、もっと大きな所では電化製品などの樹脂製のカバーの殆どはこの真空成形機で作られています。
つまり今回紹介する様な真空成形機「VacuumSnap」があれば、お面はもちろんですが、製品を入れるブリスターパック(樹脂製の箱)なども作る事ができますし、レジンで自作のアクセサリーを作って販売している様な方は、レジンを流し入れる型なども自分で自作する事ができます。
速暖200℃ヒーターと70kPaの強力真空ポンプ
今回紹介する真空成形機「VacuumSnap」はDIY用とは言いながらも非常にパワフルなヒーターと真空ポンプを搭載しているのが特徴で、まずヒーターは1分間で200℃まで加熱できる程の2kWのパワフルなハロゲンヒーターを搭載しており1mm厚のTPUやPPと言った素材もあっと今に加熱が出来ますので、試作と言うよりは量産すると言った用途にも向いています。
また真空ポンプも700Wの超ハイパワーな真空ポンプを搭載しており、溶けた樹脂の間の空気を一気に抜いて成型しますので、樹脂が破れて穴が空いたり、厚みにムラが出来たり、シワがついてしまったりと言う様な、DIY向けの真空成形機でよく見かける不具合と言ったものはこの「VacuumSnap」には無縁です。
更にこの「VacuumSnap」はヒーターのパワーが強いので使える樹脂の種類が多く、TPUやPPの他にPC、PET、PETG、PVC、PS、PE、そしてABS樹脂まで扱えますので、お面はもちろんDIYで自作できますし、商品の容器の様なものもABS樹脂を使って作り上げる事ができます。
3Dプリンターよりも安価で早い
次に真空成形機を使うメリットは、何と言ってもコストパフォーマンスが素晴らし良い事です。
3Dプリンターは複雑な形状のものも造形できますが、フィラメントが高価なので同じものを作った場合、真空成形機の方が安上がりですし、何と言っても数多く作るのであれば真空成形機の方が圧倒的に有利な上、樹脂のシートは同素材のフィラメントと比較すると安価な上、3Dプリンターの様なスジも入らないので仕上げも綺麗です。
しかもこの「VacuumSnap」の様に2kWのヒーターを搭載していればすぐにシートは温まって真空成型可能なので、たくさん製品を作るには非常に適していますし、何より400mm×400mm×150mmと言うかなり大きなものまで真空成型が可能です。
またコップのレプリカは作れませんが、お面のレプリカなら簡単に作る事ができますし、ラジコンのカバーの様なものも比較的簡単にレプリカを作る事ができますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1606951350/vacuumsnap-the-ultimate-desktop-vacuum-former
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