EDC(EveryDayCarry)を名乗るツールは常に持ち歩いている事で、いざ必要になった時に役立つツールと言う事でEDCツールと名乗っています。
ただEDCツールの多くは、見た目は機能的であんな場合やこんな場合など様々なシチュエーションで役に立ちそうな機能が盛りだくさんなのですが、意外と使ってみると使えない….と言う事が少なくありません。
その中でも使えないのがナイフで、ナイフと言うのは刃があるからこそシャープに切れるのであって、刃のついていないただ先が尖っているだけのナイフは押切の様な感じで引かないと切れない上に、テープの様な薄いものならスパッっと切れたりもしますが、少しでも厚みがあると全く刃が立ちません。
そこで今回はEDCツールと名乗りつつも、ガチで切れるタングステンナイフ「Slice」をご紹介致します。
革の様な厚みのあるものまでカット
一般的なみなさんが使われている包丁などの刃物の刃先の角度は15°程度になっており、この角度は狭ければ狭いほど抵抗なくカットする事が可能です。
ただEDCナイフの多くはセーフティーと言った面からも考慮して刃先角度は40°以上あるものが多く、なおかつ刃先が研がれていないため、直接肌に刃となる部分を押しつけても研いでいないため肌が切れたりする事はありませんが、逆にそれが切れ味を悪くすると言った結果をもたらしており、粘着テープやコピー用紙の様な厚みのないもの、素材そのものが手でカットできる程度の強度しかないものであれば少し力を入れて押しつければカットできます。
一方でダンボールの様なものはと言えば、かなり力を入れてカットしてもスパッっとカッターナイフの様な断面にはならず押しつぶしたかの様な感じでしかカットできない為、本当にダンボールに梱包された商品を取り出す際にテープをカットする程度の事にしか役に立たないものが殆どです。
一方で今回紹介する「Slice」は従来のEDCナイフよりは刃先角度が鋭角になっており、流石に安全面を考慮して刃はつけておらず刃先を指で押しても指先が切れる様な事はないのですが、革や布の様なものであってもカッターナイフの様にカットする事が可能ですので、従来のEDCナイフよりは切れるナイフに仕上げられています。
逆テーパー型のシリコンストッパー
次にナイフの刃先が尖って来ると今度気になるのは安全面です。
よくバッグの中で、外した覚えのないボールペンのキャップが外れていたりする様な事がありますが、この「Slice」もスクリュー式のキャップだとは言っても何らかの振動が持続的に加わり、回転し外れ落ちてしまうと言う様な事は100%ないとは言えません。
そう言った時に不意に指先が「Slice」に触れて切ってしまったりと言う事がない様に、「Slice」の根元には傘の様に広がったシリコン製のストッパーが付けられており、キャップを締め込んだ際にこの逆にテーパーの切られたシリコン製のストッパーがキャップを内側からプッシュする事でキャップが何らかの振動や摩擦によって回転し、キャップが外れ、誤って指先が刃になっている部分に触れてケガをしたりする事がない様に配慮されています。
ラインナップは3種類
そして「Slice」は刃の部分は硬いタングステン鋼で削られているのですが、ケースの方はチタン合金、真鍮、銅と3つの素材を使った製品がラインナップされていますので、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/mandk/slice-carry-smaller-cut-sharper
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