SLA方式の3Dプリンターは、みなさんがアクセサリー作りに使われる紫外線を当てると硬化するレジン(光硬化樹脂)を使って3Dプリントを行います。
そのため、3D造形したものの表面にはどうしても完全に硬化していないレジンが付着しており、3D造形が終わった後に造形物の表面に残ったレジンを洗い落とすと言う作業と、造形物の表面を完全に硬化させると言う工程・作業が残っています。
そのため、PLA方式の様に3D造形したものをすぐに利用すると言った事ができないだけでなく、固まっているかなと思ってツンツンしていると今度はまだ乾いていない粘土をツンツンするのと同じで表面の指紋がついたり、形が変形したりと言った大惨事が起こります。
そこで今回は光造形したものをわずか2分足らずに硬化させてしまう硬化機「Ncure」をご紹介致します。
合計252個のUV-LEDで速乾
今回紹介する硬化機「Ncure」は何と252個ものUV-LEDを、側面の壁だけではなく、天井、そして床にまで文字通り360°全周照射できる様に配置しており、硬化中に向きを変えたりしなくて良いだけでなく、普通のUV-LEDパネルを使って硬化させる場合、片面を硬化させてもう片面となるのですが、そうするとどうしても境界になる部分で2回も紫外線を当てる事になるため、場合によっては紫外線を当てすぎた事で変色すると言った事が起こりますが、一度に全周照射する事でそう言った事がこの「Ncure」では起こらないと言う事になります。
また252個もの圧倒的な量のUV-LEDから照射された紫外線はわずか2分足らず、小さいものだと1分程度で完全硬化させる事が出来ますので、3D造形した後にこの硬化機「Ncure」を使えばすぐに使えますし飾る事も出来ます。
しかも装置にはタイマーがついており、造形物のサイズに合わせて適切な硬化時間をセットする事で変色させたりする事もありませんので、硬化をスタートさせた後に別な事をしていても安心ですし、硬化中に蓋を開けるとセンサーによってすぐに紫外線の照射を止めますので安全です。
ボックスサイズは440 x 440 x 312mm
そしてこの硬化機”Ncure Plus”のボックスサイズは440 x 440 x 312mmと非常に大きいため、400×400×250mm程度の造形物まで硬化処理できるほか、詰めて並べすぎると影ができるで離して入れた方がベターなのですが、一度に複数の光造形物を硬化処理できるので非常に効率的です。
また持っているSLAプリンターがそんなにサイズの大きなものを造形できないし、一度に造形できる数もそんなにはないのでそこまで大きな硬化機はいらないと言う方にはボックスサイズが230×236×220mmで、造形物サイズが最大200×200×160mmのものまで硬化処理できる1番小さな”Ncure”と、ボックスサイズが330×340×260mmで、造形物サイズが最大300×300×200mmのものまで硬化処理できる”Ncure Pro”と言う3サイズのボックスがラインナップされていますので、詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
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