みなさんは超音波と聞いて何を思い浮かべますか?
おそらく超音波とつく様な装置はそう多くないため、多くの方は超音波洗浄機を思い浮かべられると思いますが、実際には人間の耳には聞こえない20,000Hz以上の周波数の音波と言うか振動の事をそう呼んでおり、今回紹介する超音波カッターは20,000〜40,000Hz(20kHz〜40kHz)と言う、1秒間に2万から4万回も刃を高速振動させて素材をカットします。
そして超音波カッターでは刃先には振動子と呼ばれる刃を振動させるパーツしか入っていませんので軽く、ペン型にも出来るのですが、その振動子を一定のスピードで振動させる為の発信器は小型化にも限界がある上に発熱の問題などもあり、基本的には発信器と振動子は別になっているだけでなく、AC電源が必要なので電源を確保できる場所でしか使用する事は出来ません。
ですが今回紹介する「BOLTZ Ultrasonic Cutter」は超音波カッターのイノベーションとも呼べる製品で、バッテリーで駆動しなおかつペン型と言うミラクルな一品です。
振動と熱で素材をカット
超音波カッターをご存じない方に超音波カッターの特徴を簡単に紹介すると、今回紹介する「BOLTZ Ultrasonic Cutter」は40kHzで刃先を高速振動させおり、振動していると言う事は言うなれば刃で素材を叩いている、つまりオノを木に振り込んでいると言った状態をイメージしてもらえばイメージしやすいかと思います。
オノを木の同じ場所に打ち込んでいくと少しずつ木は削れて行き、最終的には綺麗に切り倒せますが、超音波カッターもオノと同じで振動する刃で素材をトントン・トントンと叩く事で素材を少しずつ削く事でカットするのですが、例えば拍手していると手が次第に熱くなって来る様に叩いていると言う事は同時に熱を発生させますので、樹脂などは振動の他に熱で柔らかくしてカット出来ますので、樹脂に対してはカットするだけでなく穴を開けたりする事もできます。
ただ熱が発生しますので、樹脂をカットする際には熱で樹脂が溶けますので、そこは気を付けてカットしなくてはいけませんが、今まで硬くてカッターではカットできなかった様なものも軽くカットすることが出来ますし、力を刃に込めてカットしている最中に誤って刃が滑って怪我をすると言った様な事もありません。
カッターを動かしている間だけ刃を振動
そしてこの超音波カッター「BOLTZ Ultrasonic Cutter」では、カッターを動かしている間だけ刃が振動する様になっています。これはバッテリー式と言う事もあり、連続して振動させてバッテリーを無駄に消耗する事はないので、1回の充電で使用できるのは2〜4時間なのですが、実作業時間で考えれば十分なバッテリーの持ちと言えます。
また動かしていない間は刃先は振動していませんので、常に振動している刃に少しでも触れてしまうとかなり深く切ってしまいますが、刃先が動いていないのであればそう言ったリスクもありませんし、何よりカッターからカールコードが出ていない事で取り回しやし易く、もちろん屋外でも使用可能で、屋外でちょっとした補修作業にも使用出来ます。
付属刃は8種類
そしてこの超音波カッター「BOLTZ Ultrasonic Cutter」には、標準的なストレート刃の他に刃先がメスの様にカーブした刃、3サイズの3D刃、大小2サイズの方形刃、ノコギリ刃など様々な種類の刃が付属しています。
これだけの刃があれば様々な用途に使用できますし、超音波カッターに差し込む刃の根元部分の幅が同サイズであれば、他メーカーの超音波カッター用の刃も使用可能で、市販の豊富な刃を使って加工したり彫刻したりと言った事が出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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