イヤホンはワイヤレスとワイヤード(有線)に接続方法が分かれるのですが、圧倒的に音が良いのはワイヤードのイヤホンです。
何故ならワイヤードは無線装置やバッテリーと言ったものを内蔵する必要がないので、大きさの制限があるイヤホンにおいてはBluetoothの通信ユニットやバッテリーに割くスペースをドライバー(スピーカー)に割り当てる事ができ、結果的に大きなドライバーを内蔵したり複数のドライバーを内蔵したりする事ができるからです。
ドライバーは、グラフェンスピーカーの様に1つのスピーカーが全ての周波数の音(低い音から高い音まで)まで出せるのではなく低音域、低音〜中低音、中音〜高音と言った様な感じで再生できる周波数が決まっていますので、これらドライバーを複数搭載できるワイヤードイヤホンはどの周波数の音でもしっかりと忠実に再生できると言う事になり、結果的に音の良いイヤホンと言う事になるからです。
ただ今回紹介するワイヤレスイヤホン「Between Pro」はワイヤレスの常識を破った3スピーカーを内蔵しているのです。
バランスド・アーマチュアドライバ+10mmダイナミックドライバ
ではこのワイヤレスイヤホン「Between Pro」はどの様にして3つものスピーカーを内蔵したのかと言いますと、それには最近極小イヤホンで使われているバランスド・アーマチュアドライバにあります。
バランスド・アーマチュアドライバは一般的なスピーカーが円形をしているのに対して、5〜10mm角の長方形の様な形状をしています。
そしてこの中に空気を振動させて音に返る振動板、磁石、コイルと言ったスピーカーには必須の部品が芸術的に配置されているのですが、この「Between Pro」には2つの異なる周波数の音を再生するバランスド・アーマチュアドライバを内蔵しており、このドライバで100Hz〜2kHzの中低音から高音域までを再生し、この他に直径10mmの低音域を再生するダイナミックドライバーを直列に並べる事でワイヤレスイヤホンにおいてはグラフェンスピーカーでしか実現できなかった全周波数ほぼフラットな再生能力を持たせているだけでなく、ダイナミックドライバーが再生する低音はズンズンと身体に響くでしょうから、その音に期待せずにはいられません。
4マイクによるノイズリダクション
そしてこの「Between Pro」の特徴は3ドライバーを内蔵している事だけではありません。
何とマイクは4つも内蔵しているのです。
このマイクは通話する為のマイクも兼用しているのですが、それは1つだけで、音楽を聴いたりしている際にはこの4つのマイクが周囲の雑音を拾い、そして再生する音に合わせて周囲のノイズを消す為の音を合成して再生する事で、街中の雑踏の中でもコンサートホールの様な静けさ、ノイズのない環境を作り出してくれるのです。
またマイクが4つある事でどれだけの静寂が作れるのかは想像の域を出ませんが、AirPods Proをはじめ多くのANCやENCを搭載しているワイヤレスイヤホンがマイク2つで周囲のノイズを拾っているのに対して4つですからどの方向から来る気になるボリュームのノイズを拾って消してくれるのかと思うと、ちょっとワクワクです。
しかもAACに対応していますのでiPhoneユーザーでも高音質なサウンドを楽しむ事ができます。
イヤホンへのタッチでデバイスを切替
またこのワイヤレスイヤホン「Between Pro」ではタッチ操作に対応しており、再生や停止、曲送りや曲戻し、そしてオフフック(受話)操作と言ったワイヤレスイヤホンには標準的に備わっている他、2台のデバイスに同時ペアリングしておきイヤホンへのタッチ操作で接続先のデバイスを切り替える事ができます。
こう言ったデバイスの切替機能があるワイヤレスイヤホンはたまにありますが、自動的に切り替えられるAirPodsやAirPods Proは意図しない時に、iPhoneで音楽を聴いている時にiPadで見てるサイトで動画の再生が開始されると自動的にAirPodsに切り替えられるなど(最終的には画面に出て来るアイコンをタッチしなければ切り替わらないのですが)面倒に思う事があるので手動で切り替えられるのはなかなかポイントの高い所です。
またバッテリーも驚異の連続12時間再生となっているなど、魅力的すぎる部分が溢れるワイヤレスイヤホンとなっていますので、もし興味を持たれた方は下記URLをご覧ください。
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