メカニカルキーボードに使われているメカニカルキー(ゲーミングキー)はの高さは一般的に40mm前後あり、ロープロファイルと呼んでいるキーでも20mm近くありますので、薄型キーボードになるとこう言ったメカニカルキーは使えず従来からあるメンブレ式かパンタグラフ式のキーを使うしかありませんでした。
ただこれらメンブレ式やパンタグラフ式はキーストロークと言ってキーが沈み込む距離が短いため、強くキーを叩くとキーボードからの跳ね返りの衝撃が振動として指から手へと伝わりますので、指や手の疲労をより助長しますので、長時間文章を書いたりプラグラムを書いたりと言った作業には残念ながら不向きです。
ですが最近、Cherryや今回紹介するKailhから高さ10mm程度しかないロープロファイルキー次々とリリースされており、今回紹介するキーボード「Lofree EDGE」には高さがわずか9.8mmしかないウルトラロープロファイルキーKailh POM Switch 2.0を採用していますので、キーボードの厚みも最薄部で5.4mmしかありません。
Kailh POM Switch 2.0
今回このキーボードにはKailh社が新しくリリースしたPOM Switch 2.0と言う高さはわずか9.8mmしかない中で、スプリングや接点などを埋め込む事でリニアタッチのスイッチに仕上げられており、打つ度に響くカシャカシャと言うサウンドと押込圧40±10gf、トラベル距離2.4mmと言う一見数字だけを見るとあまり沈み込みがない様に思えますが、スプリングによる40gfの押込圧でうまく打撃時の衝撃を吸収する様に作られています。
そしてまた接点距離が1.3mmと浅いため、軽くキーを叩いては反応するため、キーの打撃が弱い方や子どもさんでも打ちやすいキーになっています。
人間工学に基づいた指に優しい設計
次にキーボードの場合、キーボードを素早く打つためには手前にあるキーと奥にあるキーの中間地点に指を持って行かなくてはならず結果的に指は軽くボールを握っている様な湾曲を描きそれを維持しなくてはいけませんので指に負担がかかるだけでなく指とキートップまでの距離が長くなりどうしてもキー入力が遅くなってしまいます。
ですが、このキーボードの様に手前よりも奥の方が高くなる様に若干傾斜をつける事で結果手に手をキーボードより自分の方に、手前に置けば指を伸ばした状態でキーを打つ事ができますので、指先からキーまでの距離が短くなりキーを打つスピードが早くなるだけでなく、指をほぼ真っ直ぐに伸ばした状態でキーを打つ事ができますので指を弓の様に折り曲げて打っている時と比較して指への負担も少なくなります。
そしてキーボードに傾斜をつける為のキックスタンドがこの薄さながら装備しており最大で6°の傾斜をつけてキーを打ちやすくしています。
更にこのキーボードでは最薄部はわずか5.2mmしかないのにも関わらずキーを取り付ける為のメイン基板、PCB基板をガスケット(クッション)によって支える事でキーを打撃した際の衝撃をガスケットで吸収する事で指への衝撃を抑えつつ、キーを叩いた振動がPCB基板に伝わりPCB基板が出すノイズを除去する静音キーボードにもなっています。
更にPCB基板の下にはシリコン製とフォーム素材のクッションが敷かれており、これらクッションがより衝撃やノイズを吸収する様になっており、薄型ながら高性能なメカニカルキー同様の性能を持っています。
キー動作もカスタマイズ
そしてこの薄型キーボード「Lofree EDGE」は、自作キーボードをはじめとするゲーミングキーボードの様にキーマップを自由にカスタマイズする事が出来るだけでなく、マクロなども自由に組み事ができますし、Bluetoothではなく有線接続の際にはポーリングレートは1000Hzと非常に高速なため、ゲーミングキーとしても使えるだけでなくBluetoothですと1回のフル充電で130時間も連続して使用できるロングライフ設計は魅力的な所でもあります。
そしてまた、この「Lofree EDGE」にはキーボードの裏側に”Zero”と呼んでいる組立式のキーボードスタンドが埋め込まれており、必要な時に”Zero”を取り外し、スタンドにしてキーボードを立てて収納しておく事が出来る様にもなっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
この記事へのコメントはありません。