バイスと言うのは一般の方には馴染みのない工具ですので知らない方もおられると思いますが、バイスと言うのは材料などを挟む工具で、バイスで材料を挟む事で材料はしっかりと固定され安定した状態で様々な工作機器を使い加工を行う事が出来ます。
ただバイスと言うのは簡単に説明すると2枚の板で材料を固定する様になているため、材料と言うか素材と言うのはバイスで挟む面が平面になっている必要があったり、バイスでしっかりと挟んで壊れないと言う硬さも必要になって来ますので、どんな材料、素材でも挟んで加工する事ができる訳ではありません。
そこで今回は、複雑な形状をした素材や材料でも挟む事ができるバイス「Fractal Vise」をご紹介致します。
フラクタルバイス
フラクタルバイスと言うのは半分にカットした半円の平らな面に半円を埋め込む事で、複雑な形状の素材を挟んだ際にその半円が素材に当たった部分の形や向き等に合わせて半円が回転する事で、挟んだ材料や素材に対してどの方向からも均一な力で圧力を加えられる様になっています。
そのため一般的なバイスだと例えば生卵を挟んだ際に2点でしか挟みませんので、動かない様にしっかりと挟むと必ず割ってしまいますが、フラクタルバイスを使えば、半円形のパーツが接触した部分全てから均一な圧力で抑えられますので生卵であっても割れると言う様な事はないと言う素晴らしい工具なのです。
ホビー向けバイス
では何故、今回既に昔からあるフラクタルバイスをご紹介するのかと言えば、この「Fractal Vise」がホビー向けだからです。
フラクタルバイスと言うのは言うなれば工業製品を加工する為の工具の1つですので、基本的にはミニチュア模型やフィギュアなどを挟む様には考えられていません。
ですがこの「Fractal Vise」は44mm×38mm×56mmと言う、掌の乗るサイズのフラクタルバイスで、ちょど細かなものを挟むのには絶好のサイズですので、フィギュアのペイントなどもこのバイスを使ってしっかりとパーツを挟めばクリップで挟んでペイントするよりもずっとしっかりと固定して楽にペイントする事が出来ますし、材料を持つ指先についつい力が入りすぎて折ってしまったりと言う様な事もありません。
テンション方向を逆に
そしてこのフラクタルバイス「Fractal Vise」では、挟む部分のパーツの向きを180°変える事ができ、材料を中心に外から挟み込むのではなく、内側から外側に逆にテンションをかけて固定すると言った使い方が出来る様になっており、グラスやコップなどを内側からテンションをかけて固定し、グラスやコップの表面にペイントしたり彫ったり削ったりと言った作業も行える様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/metmo/metmo-fractal-vise
この記事へのコメントはありません。