モペットはMOTORとPEDALを組み合わせた造語で、日本ではフル電動自転車とも呼ばれており、ペダルを漕がずにバイクの様に自走する事ができる自転車の事です。
ただ自走能力を持つ事で日本では原付扱いになり、モーターの出力が600Wを超えるものは原付2種扱いとなり、運転する際にはヘルメットの着用義務や、自転車そのものに保安部品と呼ばれるブレーキランプやウインカーなどの装備、そしてナンバープレートの取得や自賠責保険への加入などが必要となって来ますが、漕がずに自走する事が出来るのは誰もが魅力的です。
ただモペットを購入するとなると原付バイクほどの費用が嵩みますが、今回紹介する改造キット「Kamingo」なら1/3程度の費用で今乗っている自転車をモペットに改造する事が出来ます。
工具不要で10秒で設置

改造って言葉を聞くとハードルがとっても高い様に思えますが、実際のところ今回紹介する「Kamingo」は本当に誰でも簡単にいつも乗り慣れている自転車をモペットに改造する事が出来るキットなのです。
このキットはモーター、バッテリー、コントローラーの3つのパーツで構成されているのですが、一番の難関とも言えるのがモーター用のステー(固定具)を取り付ける所くらいで、このステーの取付には工具を必要としますが、モーターは工具を買わずステーに簡単に脱着させる事が出来ますし、コントローラーはコントローラーについているフックをハンドルバーに挟み込むだけですし、バッテリーはドリンクホルダーがついていればドリンクホルダーに差し込み、ドリンクホルダーがなければ、カゴなどに入れて置く事も出来ます。

ですのでこの「Kamingo」でモペット化された自転車の盗難が心配な場合はわずか10秒もあればコントローラー、モーター、バッテリーを取り外す事が出来ますので、取り外してこれらパーツを持ち歩けば公共の駐輪場などに駐めても安心ですし、モーターだけならスマートフォンを使って脱着する事が出来ない様にステーに完全に固定させるロック機能なども搭載しています。
クルーズモードとアシストモード

次にこの「Kamingo」の走行性能ですが、バッテリー1回のフル充電で自走する事ができる距離は最大90km程度で、スピードは最大32km/hまで出す事が出来ます。
ただ30kmと言うとロードバイクなどに乗られている方にとっては自分で漕いだ方がもっとスピードを出す事が出来るし、もっと短い時間で移動する事が出来ると言う方はクルーズモードからアシストモードに変える事で、アシスト自転車と同じ様に自らペダルを漕いで走る事も出来ます。

そして走行性能においてもう1つ注目すべきはPAT(圧力適応技術)で、これはタイヤに対してどれくらいの圧力でモーターが接触しているのか、モーターを押しつけているのかを計測する為の技術で例えば上り坂でモーターがスリップする様ならばモーターを押しつける圧力を強くてスリップしない様にし、平らな舗装された道路では圧力を弱く(柔らかく)する事で摩擦が減り、モーターがブレーキとなり減速するのを防ぐ事が出来る様になっています。
スタンバイモード

そしてこの「Kamingo」には他の同ジャンルのモペット化キットにはないスタンバイモードと言うモードが設けてあります。
これは言うなればモーターをタイヤから完全に離してペダルを漕いでフリーで走行するモードで、他の同じ様なキットですとモーターを外さないといけないものが多く、そうなると電気を通さないとバッテリーに切れた電動アシスト自転車の様にペダルが重く走るのが辛くなって来ますが、タイヤからモーターが外れれば何の負荷もなく普通の自転車として走行する事が出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。













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