”Arducam”と言えばArduinoにSPIで接続できるカメラモジュールなのは言うまでもありませんが、この”Arducam”の登場はまさかArduinoと言うマイコンで画像が扱えるだけでなく、ライブラリなども豊富で充実しており、カメラをArduinoに接続し、サンプルスケッチを描き込むだけで、Arduinoで映像を撮影する事ができますし、SDカードRWを接続すれば保存する事も可能です。
そこで今回紹介する「Arducam Mega」はArducamが商品名称についてはいますが、Arduino以外でも使えるのが特徴です。
ほとんどのプラットフォームで利用可能
今回紹介する「Arducam Mega」は、従来のSPI接続が可能なArducamの場合、ArduinoやArduinoのブートローダーが用意されているESP8266と言った限られたマイコンでしか利用する事しかできませんでした。
一方「Arducam Mega」はこの壁を大きくぶち破り、RaspberryPiはもちろん、micro:bist等のマイコンボード用で使える様にライブラリが供給され、Raspberry Pi Pico、esp-idf、MSP430と言ったメジャーなマイコンでも利用する事ができます。
そして「Arducam Mega」には300万画素と500万画素の2タイプがラインアップされているのですが、300万画素は固定焦点なのに対して500万画素はオートフォーカス機能を備えており、320×240ピクセルから2592×1944ピクセルまで6サイズで撮影が可能です。
更に見ての通り「Arducam Mega」は従来の基板剥き出しの”Arducam”とは違いしっかりとしたケースに収められていますので、カメラそのものの取扱もし易くなっています。
マルチカメラアダプターによって4台まで同時撮影可能
次にこの「Arducam Mega」によって大きく変わったのは1台のマイコンボードで複数の「Arducam Mega」を扱える様になった事です。
もちろん、SPIはシリアル通信なのでI₂Cの用事デイジーチェーン接続は出来ませんので、”マルチカメラアダプター”と呼んでいるインタフェースボードを介してカメラとマイコンボードを接続する事になるのですが、最大4台の「Arducam Mega」を1台のマイコンボードで扱えるだけでなく、複数のカメラで同時キャプチャを行うと言った事も可能になっています。
デジカメ並のカメラコントロールオプション
そして従来の”Arducam”からホワイトバランスやコントラスト、露出、シャープネスをセットできたりエフェクトをかける事が出来たりと言う事は出来ましたがか、この「Arducam Mega」ではそれに加えてホワイトバランスやISOの自動調整機能が強化されており、より鮮明な画像を周囲の状況に合わせて撮影できる様になっていますので、例えばこの”Arducam”をESP8266やRasPiに接続しIP接続な実用的な防犯カメラシステム的なものを自作すると言った事も不可能ではありませんので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/arducam/arducam-mega-spi-camera-for-any-microcontroller
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