3Dスキャナの原理は距離センサーを使い3Dスキャンする被写体までの3Dスキャナまでとの距離を計測し、それを空間プロットする事で3Dデータ化するのですが、データとしては座標データですのでデータ量としてはそれほど多くはなく、あまり処理能力の高くはないスマートフォンなどを使って3Dスキャンを行う事が出来ます。
一方で3Dスキャンしたデータに被写体をカメラで撮影したカラーデータを合成した3Dデータは座標に加えてカラーデータが加わる上にカラーデータを処理するのにCPUダケでは無くGPUの性能能力が高いPCなどを使ってデータを処理しませんと、大きさ3cmのアヒルを3Dスキャンしたとしても何十分もの時間を要して実用的とは言えませんし、本当に性能の低いPCでデータを処理させるとデータ作成が終わらずに終了していると言う様な事も多々あります。
だからと言ってPCやスマートフォンを3Dスキャナのためだけに買い換えると言うのも勿体ない話です。
そこで今回は、非力なPCやスマートフォンでもブラウザを使って簡単に3Dスキャンが行える3Dスキャナー「THREE」をご紹介致します。
Webシステム搭載3Dスキャナ
今回紹介する3Dスキャナはwebシステムを搭載しており、PCやスマートフォン、タブレットなどにインストールされてあChrome、Safari、FireFoxなどのブラウザを使ってインターネットのwebページにアクセスする感じでこの「THREE」にアクセスする事で3Dスキャンが行える非常にユニークな3Dスキャナになります。
それによってこの「THREE」では、専用アプリや市販されていたりフリーで公開されている様な3Dスキャンアプリをインストールする必要はなく、3Dスキャナ「THREE」そのものがスキャンされたオブジェクトのデータを処理してくれますので、私たちはスキャンされたデータを受け取るだけです。
そのためGPUが強化されたゲーミングPCの様なPCを持っていなくても3Dスキャナが行えますし、もちろんGPU負荷の高いカラーマッピングなども3Dスキャナ側で行ってくれますので、3〜4世代古いスマートフォンやタブレットでも身の回りにあるものを何でも3Dスキャンを行いデータ化する事ができます。
3Dスキャン性能
次にこの3Dスキャナ「THREE」のスキャン性能ですが、この3Dスキャナは最近増えて来た手持ちで3Dスキャン可能な3Dスキャナではなく古くからある三脚などで固定して3Dスキャンを行う3Dスキャナーになります。
ですので3Dスキャンを行う被写体までの距離がスキャン可能なサイズに影響し、3Dスキャナまでの距離が220mm以下の場合、XY解像度は37μm、Z軸解像度は50μm、距離が400mm以下の場合はXY解像度は65μm、Z軸解像度は150μm、距離が700mmになるとXY解像度は114μmでZ軸解像度は400μmで、最大で800mm四方の被写体を3Dスキャンする事が可能ですが、内蔵メモリが16GBですので、フィギュアの様な複雑な形状をしたものを3Dスキャンした場合、メモリー付属でスキャンが終わらない可能性がありますので、形状や大きさは特に重要です。
またターンテールが付属していますのでターンテーブルに乗るのもであれば360°回転させながら100%立体スキャンする事が可能で、スキャン後に底が見える様に向きを変えてターンテーブルに置きスキャンする事で自動的に合成して完璧な3Dデータの作成を行えますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/matterandform/three-the-incredibly-capable-3d-scanner
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