心電図を計測する場合、医療機関で計測する場合は吸盤型の電極を張り付ければ良いのですが、動いたり運動している時の心電図を計測しようと思うと粘着剤のついたシール型(導電性の良い専用の粘着剤を塗って貼るタイプもありますが)の電極を張り付けないといけません。これは慣れれば一人でも貼れるのですが、やった事がなかったりすると他人にお願いするしかなく、男性は良いのですが、女性だと異性に貼ってもらうのって嫌ですよね。
そして呼吸センサーもワイヤレスタイプでは鼻に取り付けるタイプが多く、サーミスタ(熱を計測するセンサー)を利用するタイプが一番多いのですが、これも鼻の下に貼らないといけないのですが、これが激しい運動をしたりすると振動や汗で剥がれて来るのです。
それを着るだけで可能にしたのが「Hexoskin Smart Shirt」です。
「Hexoskin Smart Shirt」はピッタリと体にフィットする通気性の良い伸縮素材で作られおり、予め心電図(ECG)を計測する為の電極はシャツに縫い付けてあります。ですから着るだけで電極が心臓周辺の適切な位置に取付られます。
また呼吸は鼻で計測するのではなくてシャツと言う特性を生かしてシャツにワイヤーセンサーを縫い付けて呼吸による横隔膜の動きに合わせてお腹部分が伸縮するのを計測する事で正確に呼吸回数を計測する事ができます。
更にはコントローラーに3Dセンサーが内蔵されていますので、詳細な活動のロギングもする事ができますので、運動の評価が詳細にできる様になっています。
またこのセンサーのトランスミッターは充電式で1回の充電で30時間以上の連続稼働が可能になっていますし、本体だけで600時間以上(約1か月)ものデータを記録する事ができますので将来的に医療的な目的(不整脈の計測等)で利用する事もできる様になれば素晴らしいですよね。
これをBluetoothでスマートフォンやタブレットと接続できる他、ANT+の規格に対応しておりスポーツウォッチやサイクルコンピュータと接続する事でそれぞれの機器でこのデータを利用して運動の評価をする事ができます。
スマートフォンやタブレット用のアプリケーションはiOS、Android用が用意されており、それらアプリケーションでは運動テストや活動ログを取ったり、睡眠評価をしてくれたりします。
「Hexoskin Smart Shirt」は独自のアプリケーションだけではなくANT+規格を採用している機器で利用できる点が素晴らしいですよね。特にスマートウォッチや活動量計を使っても同じ様に心拍や呼吸を計測する事はできますが、それはあくまでも血流データからソフトウェアで処理して算出しており実データではありませんから、そう言う点から言ってもスマートウォッチや活動量計と同じ様に身に着けるだけで、正確に計測できる「Hexoskin Smart Shirt」は素晴らしいですよね。
なお、「Hexoskin Smart Shirt」はウェアですから選択する事は可能です。トランスミッターを外した状態で洗濯をして下さい。ただ乾燥機の使用は不可ですのでご注意下さい。
詳細については下記URLをご覧ください。
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