みなさんは”Gamebuino”と言うArduinoベースのコンソールゲーム機はご存じでしょうか?今の20代以下の方にゲームボーイやゲームウオッチ(正式にはゲーム&ウオッチ)等というレトロコンソールゲーム機の話をしても”それ何!?”と言う顔をされますでしょうが、その昔はドット絵が小さな白黒の液晶モニターの中で動いて遊べると言うだけでもそれはそれは楽しいものでした。
そしてゲームボーイは8bit@4MHzで動作しなおかつメモリーはRAMが8kByteでROMは256kByteと言う今では想像もできない様な低スペックのハードで動いていたのですから、それから考えると8bit@16MHzで動くArduinoではお馴染みのマイコンであるATmega328を乗せた”Gamebuino”でゲームボーイが全盛期だった頃のレトロゲームを動かすのは造作もない事で、全てがオープンソースなのでレトロゲームが大好きな有志によって昔のレトロゲーム風のゲームが”Gamebuino”のサイトには多数掲載され他にも様々な場所でゲームのソースが掲載されており、最近では秋葉原でも”Gamebuino”が買えたりしますので、買ってゲームプログラミングに挑戦していると言う方もおられるのではないでしょうか?
さて今回紹介する「Gamebuino META」は言うなれば”Gamebuino”をアップグレードさせたもので、”Gamebuino”のコンセプトはそのままに数々の機能が追加されております。
では何がまず変わったのかと言いますと、”Gamebuino”はATmega328をメインCPUに使っていたのに対してこの「Gamebuino META」はArduino Zeroと同じ”ARM Cortex M0 +”を採用しており、ディスプレイは1.8インチの80 × 64ピクセルの16bitフルカラーLCD(または160 × 128ピクセル、インデックス付き16色)になり、デフォルトで25FPS(最大50FPS)のリフレッシュレート画面を書き換えていますので、スピードの早いゲームを作ったとしても画面がチラついたり残像が残ったりと言う事がありません。
またモニターだけでなくサウンド面でもアップグレードしており、10bit DAC2.5WクラスDオーディオアンプを搭載し1Wスピーカーと3.5mmイヤホンジャックを備え、マルチチャンネル8bit WAV再生にも対応する等サウンド面でもかなり強化されバッテリーも3.7V900mAhの大容量バッテリーになってプレイ時間も長くなっています。またバックライトとした新たに8個のフルカラーLEDが内蔵されゲームを盛り上げる効果光として利用する事もできます。
ただボタン類はCボタンがなくなりA,Bボタンとテンキー、そしてホームとメニューボタンと言う構成となっています。
そしてこの「Gamebuino META」もオープンソースなのでArduinoIDEでゲーム開発ができる様にライブラリが配布されるのは当然の事ながら、”Developper backpack”と言う名のArduino Zero互換のバニラシールドが用意されており「Gamebuino META」を”Arduino Zero”と見立てて使う事もできますので、例えば赤外線送信機を取り付けて赤外線リモコンとして改造してみたり、温湿度センサーや気圧センサーを取り付けて、温湿度計や天気予報の予報に使ったり、ESP8266とシリアル接続してWiFiを使ってインターネットと接続するデバイス等を作ると言った事も可能になっていますし、 最初からモニターにボタン類も付属していますので、BluetoothやWiFiを使って自作のロボットやラジコンを操作するコントローラーにするのも面白いかもしれません。
それよりも今まで白黒だった”Gamebuino”がカラーになるってだけでもちょっとワクワクしませんか?もし”Gamebuino”に興味がありこの「Gamebuino META」にももちろん興味があると言う方は是非下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/805870251/gamebuino-meta
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