みなさんは”アクアポニックス”ってご存じでしょうか?あまりメディアに取り上げられる様なモノでもないので余程マニアックな方しかご存じではないかと思いますが、この”アクアポニックス”は魚を育てる「アクアカルチャー(Aquaculture)」と水耕栽培「ハイドロポニクス(Hydroponics)」を合わせた造語で魚を飼っている水槽で草花を育てる事を差すのですが、実はこの関係が実にWin-Winな関係なのです。
と言いますのも魚は水槽の中で餌を食べて大きくなる代わりに糞を出し、そして食べ残した餌は水槽の底に溜まって行きます。そしてそれを餌とする微生物が糞や食べ残しを分解してアンモニアに変え、このアンモニアの濃度が上がると魚が弱って来るのですが、普通は水槽に魚を入れる前にバクテリア(硝化バクテリア)をろ過槽内で繁殖させてから魚を入れますし、このバクテリアが有害なアンモニアを”亜硝酸塩”から”硝酸塩”に変えるのですが、この”硝酸塩”が蓄積して来ると今度は魚の”尾ぐされ病”や”白点病”の原因となりますので小まめに濃度をチェックして水替えをする必要があるのですが、この”硝酸塩”を含んだ水と言うのは植物の必要とする三大栄養素である”チッソ・リン・カリ”の”チッソ”でもありますので水槽の水を使って植物を育てると言う事は水槽の”硝酸塩”濃度下げる効果があるばかりか、栄養を含んだ水を与える事で植物はスクスク育つと言うメリットが両者にとってあり、なおかつ我々には水交換の頻度が少なくなると言うメリットも生まれます。
そんな良いとこ取りの水槽アクアポニックス「EcoQube C+」を今回は紹介致します。
でははずは「EcoQube C+」の水槽としての能力を見て行きますと、水槽の大きさは縦約21cm(8.25インチ)×横約29cm(11.25インチ)と縦横3ocm以下のコンパクトな水槽で入る水の量は11.3L(3ガロン)なので、飼育できる魚の数はメダカなら10匹前後、屋台の金魚すくいで貰える様な金魚だとおそよ5匹程度を飼育できる大きさの水槽(魚と水の量の関係は魚1cmに対して水1Lと考えるのが一般的です)ですので、本格的に魚を飼育すると言うよりは、見て和むためにワークデスクやカウンターキッチンの上に置いて鑑賞すると言ったのに向いている水槽になります。
そしてそれよりも目立つのが植物育成用のLEDライトです。前製品である「EcoQube C」では植物を一緒に育てられますよ、と言う程度のLED照明しか付属しておらず植物を植える為のポットも1つしか付属していませんでしたので1種類の植物しか育てる事ができなかったのですが、この「EcoQube C+」においては5種類の植物を同時に育てる事ができ、LED照明も植物育成用のフルカラーLEDを採用しており育てる植物に合わせて色を変える事ができる他、朝晩の切替が必要な植物に至っては月明かりをシュミレートしたり、食べられる野菜を育てたい場合は”Grow”モードにしておく事で短期間で水耕栽培の野菜を育てたりも行う事も可能です。
そしてまたVIPバージョンの「EcoQube C+」にはUV(紫外線)LEDを内蔵したものもあり、毎日定期的に紫外線を照射するだけで水を滅菌し、そして有害な細菌やバクテリアの増殖を抑え、そして魚を飼う上で避けては通れない藻の繁殖も抑える効果がありますので、VIPバージョンを購入すれば水槽の掃除に回数も減らす事ができます。
またこの「EcoQube C+」には付属しませんが、同社製品の”EcoQube Frame”と合わせる事で省スペースで大量のスプラウト類を短期間(約10日間)で育てる事も可能で、癒やしと目の保養そして収穫と様々な恩恵をこの「EcoQube C+」は私達にもたらしてくれます。
と言う様に魚の鑑賞よりも野菜の収穫の方をより楽しむ事ができる水槽って殆どありませんので、もし興味のある方は下記URLにて詳細はご確認下さい。
https://www.kickstarter.com/projects/kevinzl/ecoqube-c-your-window-to-nature-0
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