自分で回路設計をした時に複雑なロジック回路を作ると決まってプログラムのバグやハードのバグで悩まされます。特に単独で動く回路なら外部からのノイズ等の影響も受けませんのであまり気にする必要がないのですが、何か設備に取り付けて制御する回路を設計した場合、ノイズフィルターを入れたとしてもゴーストノイズで悩まされる事はよくあります。
そう言う時にどの信号線にノイズが乗っているのか簡単に調べる事ができるのがオシロスコープなのですが、市販品はホビーで使用するには高価ですし、かと言ってよくあるボード剥き出しのDIYで作る様な安価な3,000円ちょっとで手に入る有名なオシロスコープキットは1CHしかなく複数の信号線をワッチしたい様な場合には役不足です、
そこで今回は3CHまで同時に計測可能なオシロスコープ基板「OMNIBOARD」をご紹介するのですが…….
この「OMNIBOARD」はオシロスコープとしてだけではなくファンクションジェネレータ、安定化電源、電圧計+αとして使う事ができるのです。
そのスペックは
オシロスコープ:3CH 10MSPS 64kサンプリング
ファンクションジェネレータ:10MHz 5MSPS 0〜3.3V 正弦波、方形波、ランプ波、正弦波のバースト、方形波のデューティ可変….etc
電圧計:-16.5V〜16.5V×2ch,0〜3.3V×2ch
安定化電源:1.8V,2.5V,3.3V,5V,-5V@1A
と、この機能が送料は別ですがたった€35で手に入るのですからもかなり魅力です。例えばオシロスコープにファンクションジェネレータのキットを買ったとしても余裕で€35は超えますし、それにプラスして安定化電源や電圧計もついているのですから、回路設計している者としてはこれだけ多機能なのにこの値段で手に入るキットはかなり魅力的です。
更にこの「OMNIBOARD」はAVR ISPプログラマとして機能する他、SWDプログラマやデバッカとして動作する他にI2、SPIのデバッカとしても使う事ができるのですが、USBシリアルでリアルタイムでI2CやSPIを流れるデータをPCでワッチする機能がありますので、よくあるI2CやSPI使用のセンサー類の不具合をすぐに見つける事ができます。
この他にGPIOポート×5、PWMポート×5を備えており、作ったロジック回路をデバックしたり動作チェックしたりする事に使え作ったロジック回路の動作チェックもバッチリ行う事ができます。
またこの機能をフルで使うには、PCに接続して専用のソフトウェアを使うのがベストなのですが、単純に計測したりするだけであれば、この「OMNIBOARD」単体だけでも行う事ができます。ただ計測結果を表示するLCDはこの「OMNIBOARD」は付属しませんのでArduino UNO互換機等で動作するタッチパネル搭載のLCDディスプレイを別途用意して頂く必要がありますので、どう言う使い方ができるのか含めて詳細は下記URLにてご確認下さい。
https://www.kickstarter.com/projects/1673888854/oscilloscope-generator-debugger-multimeter-and-muc
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