Newガジェット

3Dプリントした造形物の仕上げ処理やウッドバーニングにも使える電熱ペン「MODIFI3D PRO」

初めてFDM方式の3Dプリンターを使い造形したものを手に取った時にみなさんが驚くのは、表面にたくさんのスジが入っている事です。
データ上では綺麗なフラットな面になっているのに、何故こんなにスジがいっぱいついているのだろと、初めて3Dプリンターを使われた方の殆どは思われる様です。
ですがこれはFDM方式と言ってフィラメントと呼ばれるプラスチックの棒を溶かしながら円形の空いたノズルから射出し、それを絞り器を使ってケーキにクリームをデコレーションする様に積み重ねて盛って行くのですから、円筒形の上に円筒形のプラスチックを載せられたらその境目で段ができるのは当然です。

ですから3Dプリンターを使った造形では、3Dプリントしたらそれで終わりなのではなく、その不要な部分や表面の凹凸を削り、表面をツルツルに磨いてやる必要があり、その作業をやりやすくするのが今回紹介する「MODIFI3D PRO」です。


一般的に3D造形されたものの表面をトリミングする時は、カッター等のナイフを使い余分なサポート等を切り落としたり、削ってそぎ落とした後に、サンドペーパー等を使い磨き上げるのが普通のトリミングの仕方です。

ですがもう1つ、相手が樹脂、プラスチックと言う事もあり、熱を加えながら表面をならしたり、溶かしながら削り落とすと言う事もできます。

ところがこれを普通の電熱ペンや半田こてを使い、ウッドバーニングと言って木やコルク、革と言った熱を加えると焦げて変色する性質を生かして、絵やイラストや文字を入れる加工を施すのと同じ様にやると非常に悲惨な事になります。
と言いますのも電熱ペンでもそうですが、半田こても温調式と言ってコテ先の温度を1℃単位で設定でき、その設定温度をキープできるものがあるのですが、、一般的には出力30Wと書かれた様なハンダコテや電熱ペンを使います。
そうするとコテ先の温度は何度かわからず、そう言う電熱ペンを使うと下手をすると樹脂を必要以上に溶かしてしまい、せっかく3Dプリンターで造形したものを台無しにしてしまいます。

ですから温度調整できる電熱ペンやハンダコテの方が良く、この「MODIFI3D PRO」では150°〜450°の範囲内で1°単位で温度を設定できますので、その樹脂の特性を考えて適切な温度設定を行えば綺麗な加工を施す事ができると言うわけです。

そしてコテ先は切ったり、穴を空けたり、不要な部分をそぎ落としたり、表面を滑らかに仕上げたりするのに必要と思われる10種類のコテ先が最初から付属していますので、まず3Dプリントされた造形物を加工するのに困る事はないでしょう。

更にこれらコテ先はウッドバーニングにも流用できますので、ウッドバーニングをやっておられる方にもオススメです。
特に温度設定が可能で、常にコテ先の温度が一定なので色むらが出る事もない上に、初心者の方は特に素早くコテ先を動かして線を描いていったりする事はできないでしょうから、そう言う時は温度を低めにしてゆっくりとコテ先を引いて彫刻して行けば焦がしすぎて失敗すると言った事もありませんので、もし興味を持たれた方は下記URLをご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/steelmans/modifi3d-pro-enhanced-3d-print-finishing-tool

夜間撮影がとっても得意なMotorora製スマホMotoZの様にモジュールで拡張できるAndroidスマホ「Doogee S90」前のページ

SwitchでGCコントローラーを最大4台まで使えるスタンド型アダプター「Ultimate GameCube Adapter」次のページ

関連記事

  1. Newガジェット

    AirPodsやAirPods Proの脱落による紛失や故障を防ぐだけでなく、使いながら充電も可能な…

    iPhoneユーザーであればワイヤレスイヤホンの候補として真っ先に上が…

  2. Newガジェット

    ベルトの穴が100%広がらない(穴がない!?)不思議な男性用ベルト「X-Flex Belt」

     いくらピシッと決まったスーツを着ていても上着の間から穴の広がったベル…

  3. Newガジェット

    本を高速で取り込む自炊機能の他に、AIを使ってトリミングや文字起こしまで全自動で行う高性能スキャナ「…

    ”自炊”と言う言葉だけを聞けば自宅で食事を作り食べる事を想像する方が殆…

  4. Newガジェット

    バッグのベルトなどあらゆる場所に巻き付けて持ち運びできる耐熱性ガラスボトル「Closca Bottl…

    みなさんはマイボトルって学校や会社に持って行っておられるでしょうか?…

  5. Newガジェット

    ガンガン穴開け作業にも使える、最大トルク3.5 kgf.cm.のペン型ツール「DC5 PLUS」

    最近増えて来たペン型ツールを使うメリットは何と言っても軽いため、細かな…

  6. Newガジェット

    これ便利!!レギュラーコーヒーの袋の封ができちゃう計量カップとクリップがコラボした「CoffeeCl…

    100円均一ショップは暫く行かないと新製品が所狭しと陳列され、そしてへ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP