超音波洗浄機と言えばカメラ店の店頭で見かけるメガネを洗浄する洗浄機が1番メジャーですが、最近では振動子と言って高速で振動する部品だけを製品化したものも市販化されています。
この振動子だけのタイプは容器はバケツでも洗面器でも何でも良く、そこに振動子を入れるだけで何でも洗浄できるので、メガネ洗浄機の様にメガネの他にジュエリーの様な小さなものしか洗えない様なものとは違い何でも洗えるのがメリットです。
ただ洗えるとは言っても洗濯機の様には一度にたくさんのものは洗えず、例えば汚れが染み込んだハンカチ1枚、食べこぼしてシミがついたTシャツの汚れを何とか取れるかなと言ったものが残念ながら殆どです。
ところが今回紹介するポータブルクリーナー「Pendy」は何と90Wと言う超強力な超音波で今までの超音波洗浄機では落とせなかった汚れもサクッと落としてくれます。
超音波で汚れが落ちる仕組み
では超音波で何故、汚れが落ちるのでしょうか?
実際には超音波と言う音波が汚れを落としているのではなく、振動子が振動する事で周りの水を震わせます。その振動が水を伝わり汚れまで到達するとその境界で水に含まれている空気が振動により圧縮されて弾けるのですが、その弾ける時の圧力で一緒に汚れを弾き飛ばしているのです。
もっと簡単に言うと、炭酸の入った飲料ボトルを揺するとたくさん炭酸が揮発して大量の泡が出て来る様子を想像してもらえば1番分かり易いでしょう。そしてその泡の近くに手をかざすと泡が弾ける瞬間に風の様なものを感じますよね。その弾けた時の風と言うか破裂で汚れを弾き飛ばすので、繊維の中に染み込んだ汚れも超音波洗浄機では取れるのです。
何でも洗える万能洗浄機
この超音波洗浄機の1番のメリットは洗剤がなくても汚れを落とす事ができる事です。
もちろん衣服の様なものは洗剤と共に使用した方がより汚れを落とす効果は倍増しますのでその方が良いのですが、例えばほうれん草の茎の間に残っている土や、葉についた泥、露地栽培のイチゴについた汚れなどを綺麗に除去しようとしても流水では限界があり、イチゴなどは圧力を加えて擦ると果肉が潰れてしまってデコレーション等に使えなくなりますが、この超音波洗浄機ならそう言う事もなく綺麗に汚れを分離除去してくれます。
またこの「Pendy」ではプロモーション動画でザリガニを「Pendy」で洗っていますが、釣って来たザリガニをそのまま水槽に入れると、ヘドロの中に住んでいた様なザリガニはいつまでも悪臭が抜けませんが、この「Pendy」で泥抜きしてやる事でその臭さも低減するでしょ。
更に茶渋のついた水筒を洗ったり、汚れがついてくすんだ金属食器等を洗ったりするのにも最適です。
スイッチで使い分け
そしてこの「Pendy」の良い所は、フルーツ(野菜)、衣類、食器や貴金属類、シーフードとそれぞれ洗う対象物によって使い分けられるスイッチが設けられている事です。
これは汚れの大きさや対象物によって汚れを最も落とす事のできる周波数と言うものがあり、高い周波数で落とさなければならないもに対して低い周波数の超音波を使っていたのではいくら経っても汚れは落ちませんので、この分類別のスイッチがあると言うのはかなりポイントが高いと言えますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/988955146/pendy-first-smart-ultrasonic-washer-and-cleaner
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