今年の台風被害は本当に酷いものでしたが、まさかあそこまでの雨が降って河川が溢れ決壊して自分の自宅が水に浸かるなんて思ってもみなかったでしょう。
ですがこんな酷い被害をもたらす台風は毎年の様にやって来ていますから、河川の近くや山の近くに住んでおられる方は、もし雨が降ったら危険だと思った方が自然でしょう。
ですが外で雨が降り続いていて警報が出ていても寝ていればどれだけ降っているのかなんて分かりませんし、ましては避難情報等が携帯電話やスマートフォンを鳴らさなければ気づきもしませんので、もしかすると避難情報がやって来た時には既に手遅れで、道路が洪水になっていて非難できなくなっているかもしれません。
そこで今回は雨量が計測できるパーソナル気象観測機「TEMPEST」をご紹介致します。
”haptic rain sensor”による雨量計測
さて通常雨量計と言うとバケツの様なものに雨を溜め、そして溜めた雨水の量を計測する事でどれくらいの雨が降っているのかを計測します。
また自動化された雨量計は”ししおどし”の様な構造をしており、ある一定の雨を溜めると容器が傾いて溜めた雨を流してまた溜めると言う構造(転倒ます型)になっているのですが、市販されているのもは非常に高価な上に、”ます”の中に風によって運ばれて来たゴミ等がたまると正確な計測ができませんので、一定期間毎に清掃してやる必要があったりと、割と雨量計って手のかかる観測装置なのです。
一方この「TEMPEST」に搭載されています雨量計は、”haptic rain sensor”と言ってセンサーに当たる雨粒を検出する事でAIを使い雨量を推測すると言う画期的なセンサーを搭載しています。
つまりこの「TEMPEST」では雨を溜める”ます”は存在しませんのでゴミが溜まる心配もありませんし、可動部と言って動く部分もないのでメンテナンスフリーで使い続ける事ができると言うメリットがありますし、何より今いる場所の雨量を知る事ができますので、避難するかどうかの1番の参考になり得るのです。
オールインワン観測機
そしてまた、「TEMPEST」が観測できるのは当然、雨量だけではありません。温度、湿度、気圧、風速、紫外線強度、日射量、明るさ、そして半径40km以内で発生した雷も検出する事ができるのです。
つまりこの「TEMPEST」はちっちゃな観測基地になり得るわけで。しかも内蔵されたソーラーパネルで発電し、蓄電池に貯め、メンテナンスフリーで動き続けますので設置場所の制約は全くありません。
またこの「TEMPEST」は”WiFi HUB”と呼ぶレピーター(自宅のWiFiルーター経由でデータをクラウドサーバーにアップロードする中継器)とは最大300m離れていても通信できますので、自宅から離れた庭の隅に設置すると言う事もできます。
AI天気予測
そしてこの「TEMPEST」は計測したデータから独自のAIを使った天気予測エンジンで自宅の天気の予報も行いますので、確実に自宅の天気の変化を知る事ができるのです。
最近の気象予報アプリでも(雨がもうすぐ降り出しますと言った)天気の変化をプッシュ通知で知らせてくれますが、これって市町村単位であったりしますので必ずしも当たるとは言えませんし、当たらない事の方が多くないでしょうか?
そんな時に洗濯物を外に干して来たからと予報を見て慌てて帰宅したのに結局は降られなかったなんて事になるとちょっと悔しいですよね。
ですがこの「TEMPEST」は計測している場所の気象データを元に予報しますので、空振りに終わると言う事はまずないでしょう。
またこの「TEMPEST」はIFTTTサービスをサポートしており、IFTTT対応のマルチリモコン等と組み合わせれば気温の上下でエアコンのスイッチを入れる、日照に合わせて照明を点灯させると言う事もできたりしますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/weatherflow/tempest-a-revolutionary-personal-weather-system
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