よく、植物は天然の空気清浄機なんて事を言いますが、植物はみなさんご存じの様に葉から二酸化炭素と吸い込み、光合成を行った後に酸素を放出します。
と同時に根からも空気を吸い込んで葉に送り、光合成を行っている事が知られています。
つまり植物は全身で空気を吸い込み、そして濾過して排出する事から天然の空気清浄機なんて事が言われ、プランターに植えた植物を空気清浄機にしてしまった様な商品もあります。
ただ天然の空気清浄機のフィルターにも限界がありますし、何よりもカビの胞子等を土が吸い込み湿った土の中でカビが繁殖し、その増殖したカビの胞子をばら撒いていれば本末転倒です。
そこで今回は植物とは言ってもコケを第1フィルターに使用したバイオ空気清浄機「Briiv」をご紹介致します。
4種類の天然フィルター
ではこの「Briiv」では一体どの様な天然素材のフィルターを使っているのかと言いますと、まず最初に汚れた空気を通す最上層部はコケです。
コケはご存じの様に植物ですから光合成を行い、汚れた空気を吸って綺麗な空気に変えてくれるだけでなく、絡み合ったコケは言うなればそのコケの隙間に空気を通す事で空気中に含まれるチリやホコリをからみ取る天然のフィルターの様なものです。
そして大量のコケのフィルター層の下にはココナッツ繊維から作られたフィルターが使われています。このココナッツ繊維を押し固めたフィルターも、コケで除去し切れなかった空気中のゴミやチリ、ホコリと言ったものを除去します。
そしてその下には粉にした炭が詰め込まれた袋が設置されており、一般的な活性炭フィルター同様、空気中に含まれるニオイ等の成分を吸着するだけでなく、その他にも多孔子状の炭の粉粒がカビやバクテリア、窒素酸化物等の有害物質を大まかに吸着します。
そして最後にAstinoと言う種の羊から採取された毛を使ったフィルターで、このフィルターはウールから作られているとはいえ、その性能はHEPAフィルター並で NASAがオリオンカプセルのエアフィルターとして使用する為に作られた特殊なフィルターで、0.3µm以上の粒子を除去しますので、理論的には新型コロナウィルスの大きさは0.1µmですが、単体では浮遊せずに飛沫等に含まれて浮遊していますので、このウールフィルターでほぼ100%近く除去できると言って良いでしょう。
フィルターは全てコンポストで堆肥に
そしてこれら天然素材で作られたフィルターはコケとココナッツフィルターは1年に1度、カーボンフィルターは空気の汚れ具合にもよりますがおよそ6ヶ月で交換、そしてウールフィルターは3〜6ヶ月での交換となり、1年間にフィルターに費やす費用は£30となります。
ただこれらフィルターは全て天然素材ですので、コンポストにかければ全て堆肥に変える事ができ、マイクロプラスチック問題等とは無縁のものですので、環境を重視される方向きの空気清浄機となりますし、コケの緑がある事で目も心も癒やされます。
またフィルターについてはこの「Briiv」はスマートフォンで稼働時間等を制御できる事からフィルターの交換時期もスマートフォンで管理・確認する事ができ、アプリからフィルターはオーダーできる様ににもなっています。
1時間あたり約14畳の清浄能力
そして肝心の空気清浄能力は、1時間あたり直径6mの空間を清浄する能力があり、これを畳数にすると約14畳になりますから、言うなれば一般家庭のリビングであればこの「Briiv」1台で1〜2時間もあれば部屋の空気を綺麗にする事ができると言う事になりますので、もし興味を持たれて詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/briiv/briiv-the-worlds-most-sustainable-air-filter
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