一眼レフのレンズの先端に取り付けるレンズフードには主に2つの役割があります。
1つは肩からぶら下げて移動したりする際に、何かにカメラをぶつけた際にレンズを保護する役割です。
そしてもう1つは、こちらの方がメインなのですが、屋外で太陽光がとても強く差し込んでいる時に、その光がレンズ内にダイレクトに入り乱反射する事でてフレア(写真全体が白っぽくなる現象)を起こしたり、ゴースト(変な縞模様が出てしまう現象)が発生したりするのを防ぎます。
特に望遠レンズはレンズの枚数も多くレンズの長いのでフレアやゴーストが発生しやすく屋外での撮影にはレンズフード必須ですが、口径の違いレンズを複数持っているとサイズの違うレンズフードも一緒に持ち歩かなくてはならず撮影機材が増えるのが難点です。
そこで今回は1つで複数の口径サイズに使えるレンズフード「Universal Lens Hood」をご紹介します。
被せるレンズフード
さてこのレンズフード「Universal Lens Hood」は、シリコンで作られた蛇腹状の伸縮するレンズフードで、レンズの先端に切られたネジに直接ねじ込んで止めるのではなくレンズに被せて使用します。
またシリコンの伸縮性を生かし、引き延ばしながらレンズに被せる事で様々な口径のレンズに被せて使う事ができますので、口径の違うレンズを持ち歩いたとしてもレンズフードはこの「Universal Lens Hood」だけで大丈夫です。
また外す時は引っ張れば外れますし、取り付ける時もニット帽を被る様な感じで被せるだけで手間もかかりませんし、何より違う規格 のレンズを使っていてもレンズフードはこの「Universal Lens Hood」だけで事足りると言うのが最大のメリットです。
またこの「Universal Lens Hood」は蛇腹形状を生かして4段階に伸縮させる事ができ、入射光の量を調整できますので従来の樹脂性のレンズフードとは違い、また違った雰囲気の写真を撮影する事ができますし、レンズの倍率によってはレンズフードの長さによってレンズフードが映り込んで丸く切り取られた絵になったりしてしまいますが、短く折り畳む事でそれも防ぐ事ができます。
更にレンズフードを完全に折り畳んだ状態だとレンズの先端周辺を大きくこの「Universal Lens Hood」が覆いますので、シリコンと言う素材の性質とも相まってレンズをより強固に守ってくれます。
なおサイズはSとMサイズの2種類があり、Sサイズは口径サイズ56〜76mm、Mサイズは72〜112mmのレンズに使用する事ができます。
フィルターの使い回しが出来る
そしてこの「Universal Lens Hood」にはフレアやゴーストの発生を抑える以外に、何とフィルターを挟み込むと言いますか、はめ込む事ができ、本来72mmのレンズであれば同サイズの口径72mmのフィルターしか取り付ける事ができませんが、この「Universal Lens Hood」を使えば口径サイズ82mmのフィルターを「Universal Lens Hood」に挟み込む事で直接はレンズに取り付ける事はできなくてもサイズの違うフィルターが使えるのです。
よって82mmのレンズに72mmのフィルターだとフィルターのリングのエッジ部分が映り込んだりしてダメですが、レンズサイズよりも大きなフィルターであればそれ以下のサイズのレンズに流用する事ができますので、持ち歩くフィルターも少なくできなおかつ同じ種類のフィルターを複数持たなくて良いので節約する事ができるのが1番のメリットです。
ガラス越しの撮影の映り込み防止
またこの「Universal Lens Hood」にはもう1つ、ガラス越しに撮影する際の映り込みを防止します。
よく窓から見える夜景をガラス越しに撮影したりすると言った場合、部屋の中が明るいと窓ガラスに写り込んだ部屋の様子が夜景に重なって映り込んでしまいます。
そしてそれを防止するには窓ガラスに光が当たらない様にすれば良いのですが、部屋の中も外も真っ暗でない限り映り込みます。
ですがそれは現実的ではなく、1番良いのはレンズを通して見える範囲のガラスに光りが当たらない様に完全にガードする事で、このレンズフードを窓ガラスにピッタリとくっつけると窓ガラスに反射する光は物理的に入って来ませんので、窓ガラスさえ汚れていなければ、屋外で夜景を撮影したのと同じ様な写真を撮影する事ができますので、もし興味を持たれた方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/kuvrd/universal-lens-hood-the-only-hood-for-every-camera-lens
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