何故ゲーミングマウスは有線ばかりでワイヤレスタイプのものがないのかご存じですか?
例えば身近なワイヤレスマウスと言えばBluetoothマウスがあるかと思いますが、このBluetoothと言う通信方式が曲者で、例えば最新のBluetooth5.1+EDRと言う規格を採用していても通信スピードは最大2Mbpsで、同じ2.4Gと言う周波数を使ったWiFi、IEEE802.11gの54Mbpsと比べるとそのスピード差は27倍にもなります。
一方USBの通信スピードはUSB2.0で最大480Mbpsですし、USB3.0では最大5Gbpsになりますから、速さを要求されるゲーミングマウスがワイヤレス化されない事がこの通信スピードからも分かるかと思います。
しかもBluetoothは2.4Gと言う電子レンジと同じ周波数を使っている為に近くに電子レンジがあれば、電子レンジは発する電磁波によって通信は妨害されますし、WiFiやその他機器でもこの2.4GHzを使ったものは身の回りに数多くありますので、結果的にスピードは落ちる事はあっても早くはなりません。
ですが今回はあえてワイヤレスに挑戦したゲーミングマウス「DM6 Holey Trio」をご紹介致します。
安定のPixArt 3370センサー使用
まず最初にこの「DM6 Holey Trio」はゲーミングマウスではお馴染みのマウスの動きを検出するセンサーには安定の”PixArt 3370”センサーを使用している事をご紹介します。
ゲーミングマウスではマウスを大きく動かしていてはゲーム中のプレイヤーの動きが緩慢になる為、ほんの少し動かしただけでゲーム中のプレイヤーは大きく動くと言う動きの解像度の高さがセンサーには求められます。
つまり1mmマウスを動かすと何ドット移動するかは解像度に大きく依存しており、PixArt 3370では400,800、1200、2400,4800、16000dpiと言う4種類の解像度が用意されており、400dpiと16000dpiを単純比較すると16000dpiにセットすると400dpiの1/40の移動距離で同じドット分キャラクターは動きますので、より高速なキャラクター操作が可能です。
またゲーミングマウスにはポーリングレートと言って1秒間に何回マウスの操作情報をPCに送るのかと言う数値があり、このPixArt 3370では125,500,1000Hzの3つのポーリングレートが用意されており、1000Hzだと1秒間に1000回、マウスの移動情報や操作情報をPCに送ると言った事になります。
と言うスペックを”PixArt 3370”と言うマウス用センサーは持っており、ゲーミングマウスでは定番と言われ、多くのメジャーなゲーミングマウスでもこのセンサーは使われています。
バッテリーを搭載していても重さは79g
そしてこの「DM6 Holey Trio」ではワイヤレスでも動きますので、当然バッテリーを内蔵しています。
よって重さは重くなるはずなのですが、多くの有線のゲーミングマウスと10g前後は重くなっていますが、それでも79gと超軽量です。
ですが何かを削っていると言う事はなく、ホイールも装備していますしサイドボタンもありますので、他のゲーミングマウスと遜色はありません。
ただボディー軽量化の為にボディー部分にハニカム状の穴が開けられウエイトが抑えられているのですが、この穴にはもう1つの意味があり通気性を良くする事で掌の汗でマウスが滑らない様にもしているのです。
RF通信も可能
またこの「DM6 Holey Trio」は有線、Bluetoothの他にRF通信も可能で、PC側に差し込む2.4GHzのRF受信機も付属しており、Bluetooth通信チップを搭載しないゲーミングマザーボードを使ったデスクトップPCでこの「DM6 Holey Trio」をワイヤレスでも使える様になっていますので、詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
なお配送先に日本は残念ながら含まれていませんので、もし使ってみたいと言う場合は輸入代行業者等を使う必要がありますのでご注意ください。
https://www.kickstarter.com/projects/dm6holeytrio/dm6-holey-trio-the-endgame-for-gaming
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