iPhone12シリーズで登場したワイヤレス充電規格MagSafeは磁気によって送電用コイルと受電用コイルの位置合わせを寸分違わぬ位置でピッタリと制御できる様になり、15Wと言う従来の倍のスピード(Qiワイヤレス充電では7.5Wが最大)で充電できる様になり、AirPowerの製品化にも現実味が帯びて来ましたが、MagSafeの恩恵を受けるのはApple製品のみで他社製品がAirPowerで充電できるかは不透明です。
それに加えMagSafe充電アダプタの金額も考えるとAirPowerの金額も少し恐くなって来ます。
そこで今回は、iPhone12でさえも最大7.5Wでしか充電できませんが、最大3台のデバイスを同時にワイヤレス充電できる上に充電ケーブルで更に2台のデバイス、合計5台のデバイスを同時に充電できる充電パット「Artellia Monno Wireless Charger」をご紹介致します。
7コイルで3台のデバイスを同時ワイヤレス充電
では何故、「Artellia Monno Wireless Charger」では3台のデバイスを同時にワイヤレス充電できるのかと言いますと、送電用コイルが7つ規則正しくパットの中に並んでいるからです。
ワイヤレス充電では送電用コイルと受電用コイルが1対1で組み合わされ充電が行われますので、こう言ったコイルをいくつも並べたワイヤレス充電台においては、1つずつ順番にコイルに電気を流し、それぞれのコイルの電気の流れ具合から1番送電効率の高いコイルを見つけ出し、そのコイルを使ってワイヤレス充電に対応したデバイスを充電します。
ただ7つのコイルはそれぞれ隣合うコイルと重なり合っていますので、磁界を作るコイルにおいて重なっているコイル双方に電流を流して磁界を作る事はできませんので、7つのコイルの配置から考えると3台が最大となりますし、AirPodsの様な小さなワイヤレス充電に対応したものを隣接して置くとどちらか一方が充電できないと言う事になりますので、ご注意下さい。
充電効率を上げる冷却ファン
ところで皆さんはスマートフォンを長時間使用しスマートフォンが発熱して熱くなって来ると動作が遅くなるのを感じた事はありませんでしょうか?
これは電子部品には動作補償温度と言うものがあり、その動作補償温度を超えると動作が不安定になるからで、iPhoneでは温度が上がって来ると”高温注意”と言う警告が出た後にシャットダウンするのは正常に動作する温度にまでiPhoneを冷却する為です。
それはQiワイヤレス充電台も変わらず、送電用のコイルの発熱によって電力コントローラー回路の温度が上がると正常に動作しなくなる可能性がある他、コイルは熱と共に酸化が始まり劣化し、結果的には送電用コイルのON抵抗が増えて充電に影響を与えます。
よってこの「Artellia Monno Wireless Charger」では冷却ファンで強制冷却する事で、2台のQiワイヤレス充電に対応したデバイスは10Wで、もう1台は最大5Wで充電でき、iPhone12シリーズは7.5Wでの充電となります。
プラス2台のデバイスを有線で充電
そしてこの「Artellia Monno Wireless Charger」では最大5W(5V/1A)出力のUSB-Aポートを2ポート備えており、ワイヤレス3台プラス2台を充電ケーブルを使用して充電できる様になっています。
ただ最大出力が5Wで充電スピードはかなりスローですので、時間をかけてゆっくりと充電したいUSBデバイスだけを充電すると言った使い方の方がベターですし、USB接続の消費電力5W以下のLED照明等を接続して使うと言った利用方法もできます。
なおこの「Artellia Monno Wireless Charger」にはUSB-C PD 45W出力の電源とUSB-Cケーブルも付属していますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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