一般的に50歳を超えると誰もが不整脈を発する様になるのですが、これは心筋や弁の状態、弁の動きから来るものもあれば心臓の動きを制御している甲状腺ホルモンの分泌の増減から来る場合もあります。
ただ心臓の場合、前兆は一過性である事が多くすぐに元に戻りますので重症化するまでは自覚症状が出て来ず、見過ごしがちで、小生の知人の医師はランニング中に心不全で倒れてあの世へ送られてしまった例がある事からも専門家である医師でも分かりません。
ですから長らくAppleWatch Series4以降のAppleWatchを所持されている方は心電図の計測が日本国内でも可能となり、心電図アプリケーションによる”不規則な心拍の通知機能(心房細動(AFib)の兆候を検知して通知)”が使える様になるのを待っていた事でしょうか、AppleWatchは残念ながら高価ですしiPhoneを利用している必要があります。
そこで今回はカード型サイズでいつでもどこでもECG(心電図)やPPG(脈拍)の計測が可能な「iCARE!」をご紹介致します。
毎日60秒計測
さて、まず最初に計測の仕方ですが、これは非常に簡単で「iCARE!」の電源を入れ、スマートフォンとペアリングした後に専用の計測アプリを起動し計測状態にしてLとRと書かれた「iCARE!」の電極を両手の指で抑え60秒待つだけと非常に簡単です。
ただ移動しながら、運動した後の計測は正確な数値を計測する事ができませんので朝寝起きに、寝る前にベッドに入った後など、同じシチュエーションで毎日計測する事で状態の変化がよく分かります。
そしてこの「iCARE!」で計測できるのはECG(心電図)とPPG(脈拍)で、AppleWatchや他のヘルスケアウォッチと同様の計測ができます。
SpO₂計測
またこの「iCARE!」ではSpO₂の計測が可能となっています。SpO₂は血液中の酸素濃度を表す指標で、安静時であれば健常者は96〜100を差しますが、この値が低下して行き80台になれば呼吸器症状(呼吸がし辛い)が出て来ます。
このSpO₂はCOVID-19に罹患した軽症の患者さんが症状が悪化していないかを示す基準として用いられている指標としても利用されており、無症状であってもCOVID-19に罹患している可能性をSpO₂の低下は示唆していますので、そのSpO₂も同時に計測できるこの「iCARE!」は心強い味方と言えます。
またCOVID-19は同じ計測条件下において呼吸数の増加、心拍数の増加、体温の上昇(この「iCARE!」では計測できませんが)からも予見できますので、呼吸、心拍、SpO₂この3つの指標を経過観察しておけばもしCOVID-19に感染してしまったとしても無症状、軽症状態で発見となりますので、重症化リスクを抑える事ができます。
血圧も表示
また計測した結果は主に心拍のみ詳細に表示され、心電図からは心房細動の可能性等、心臓血管系の疾患の兆候が見える場合のみ表示される様になっています。
また心拍の計測結果は血液検査の結果と同じ様に標準値と共に表示される様になっており、ただ数値だけが表示されるものよりも、今自分がどの様な状態なのかがよく理解できる様になっています。
またこの「iCARE!」の心拍センサーは血圧計測も可能となっており、血圧もSpO₂と同様に表示される様になっている他、当然計測結果は保存されて継続的に変化が見える化される様になっていて自分が今、どの様な状態になっているのかが分かる様になっていますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
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