最近のノートPCの多くがUSB-Cインタフェースを持つ代わりにUSB-A端子や、HDMI端子、SDカードやmicroSDカード等のカードリーダーと言ったものを次々と無くして行っており、特に携帯性の高い薄型で軽量なノートPCはその傾向が顕著です。
そこで必要になって来るのが、USB-Cマルチハブと呼ばれる、USB装置やUDD、USBメモリーなどの接続に欠かせないUSB-A端子を複数装備し、外部ディスプレイ接続に必要なHDMI端子を持っている拡張装置です。
そして今回紹介する「ZCO1」はドッグと呼ばれるジャンルの製品で、ノートPCのキーボードやトラックパッドは使わずに立てかけたノートPCで作業を行う為の拡張ポートを備えた装置になります。
MacBook Proでデュアルモニター
WindowsノートPCや一部のChromeBookではUSB-Cで接続した複数のモニターを拡張モニターとして追加し、マルチモニター環境で作業する事ができますが、MacBook Proでは2台の外部ディスプレイがあっても1台はデスクトップを拡張して使えますが、もう1台はMacBook Proの画面と同じ内容を表示するミラーリングディスプレイとしてしか利用できません。
ですがその状態で使用するにあたってMacBook Proを開いたまま作業するよりも、MacBook Proを横に置いておいて、外付けのキーボードやマウスを使って作業した方が余程効率的で、それを可能にするのがMacが持っているクラムシェルモードで、クラムシェルモードならMacBook Proの画面を閉じたままでもMacBook Proはスリープせずに動いていますので、外部ディスプレイとキーボード、マウスで作業する事ができます。
そしてその作業を手助けするのが今回紹介する「ZCO1」で、「ZCO1」ではMacBook Proを立てかけておく事ができるため、負荷の高い仕事をしてMacBook Proの発熱量が多くなったとしても底面とディスプレイ面は空気が当たりますのでディスプレイを閉じているとはいえ、放熱性はデスクの上にディスプレイを閉じて置いているよりは遥かに良くなり、動きも快適になります。
そしてMacBook Proであれば4k@30Hz解像度で2台の4k対応ディスプレイを利用でき、MacBook がDP1.4に対応していれば4k@60Hzで利用する事ができます。
但しM1チップ搭載のMacでは外部ディスプレイは1台のみなので注意が必要になります。
MacBook Pro用Dual USB-Cケーブル
そしてこの「ZCO1」で見逃せないのがMacBook には付属のUSB-Cコネクタが2つついたデュアルUSB-Cケーブル(コネクタ)で接続できる様になっている事です。
Thunderbolt 3(USB-C)の最大通信スピードは40Gbpsです。この40Gbpsのデータ通信スピードを4kモニター2台と外付けSSD、そして有線LANを利用するのであれば、Eathernetとデータ通信を分け合うと非常に個々の通信スピードが遅くなり、快適に作業する事ができません。
ですが多くのUSB-CマルチハブがMacBook専用ではないので1本のケーブルで接続し、Thunderbolt 3対応だったとしても限られたデータ通信の容量を分け合っています。
ですがこの「ZCO1」では2ポートのThunderbolt 3を使ってMacBook Proと通信しますので理論上は40×2=80Gbpsの通信量が確保できますので、たくさんの装置を接続しても通信スピードが落ちてイライラしたりする事がないと言う訳です。
また「ZCO1」に100W出力のUSB-C PD充電器を接続すればMacBook Proは最大87Wで充電されながら使用できますのでバッテリー切れに悩まされる事もありませんし快適に作業が行えます。
接続ポートは合計13
そして接続ポートはUSB-Cマルチハブの中では最多と言っても良い13のポートを備えています。
まずHDMIは2ポートで1ポートは最大4k@60Hzに対応しており、もう1ポートはDP1.4に対応していれば4k@60Hz、そうでなければ4k@30Hzでの出力となります。
またVGAポートを備えているのが少しにくい所で、部屋の片隅や倉庫で眠っているVGA入力しなかい古いモニターを再利用する事ができます。
そして最大5Gbpsで通信可能なUSB3.0ポートを3ポート、そしてUSB2.0ポートを2ポート備え、USB2.0は有線のキーボードやマウスを常時接続するか、Bluetoothやワイヤレス通信ドンクルを差しっぱなしにしておくのに利用できます。
またこの他に1Gbpsまでのスピードに対応したRJ45 Eathernetポートを1ポート、UHS-I対応のSDカード、microSDカードリーダー、3.5mmイヤホンジャックを備えており、まさにマルチなUSB-Cマルチハブとなっていますので、もし興味を持たれた方は詳細を含めて下記URLをご覧ください。
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