アナモフィックレンズと言うのは普通の一眼レフカメラでシネマサイズ(横長のアスペクト比2.35:1)の映像を撮影する為の特殊なレンズの事を差します。
一般的な一眼レフカメラのアスペクト比は4:3ですので、一眼レフ用のレンズで撮影して横に伸ばすと人物ですと背が低くなるだけでなく太って表現されます。
一方映画撮影のシネマサイズのカメラは非常に高価な上に映写機も高価でしたので、それを安価な35mmフィルムカメラと35mm映写機を使って撮影と再生ができる様に考えられたのがアナモルフィックレンズです。
アナモルフィックレンズで撮影した映像はレンズで横方向を1/2に圧縮し記録され、再生される時に同じ様にアナモルフィックフィックレンズで横方向を2倍にして再生する事で画質の劣化がなくシネマサイズの映像を再生する事ができます。
今ではアナモルフィックレンズで撮影された映像はデジタル一眼レフで記録され、動画編集ソフトでシネマサイズに変換されデジタルデータで配信される様になっており、誰もが簡単にシネマサイズの映像を撮影できるのですが、アナモルフィックレンズだけは高価でなかなか個人レベルで手を出せるものではなかったのですが、それを可能にしたのが今回紹介するSIRUIシリーズです。
75mmレンズの位置づけ
このSIRUIシリーズにおいては既に35mmと50mmレンズが最初にリリースされ、それに次いで24mmレンズ、そして今回75mmレンズが加わるのですが、画角の好みは人それぞれで50mmあたりの単焦点レンズですと被写体にプラスして回りの風景も程良く1つの絵の中に取り込む事ができまし、何より50mmは人の視覚に近い事から50mmレンズで撮影した映像はその場にいながら実際に自分の眼で見ている様な感覚にさせてくれます。
ですがもう少し被写体をクローズアップしたいが、回りの風景も程良く取込みたいと言う時に75mmの単焦点は良い感じにクローズアップしてくれます。
F1.8の映像表現
そしてこの「SIRUI 75mm F1.8」も他のレンズと同じ様に開放F1.8をキープしている。
F1.8あると浅い被写界深度による大きなぼけを得ることができ、中央の被写体から少し外れるだけで周囲の風景はボケボケになるので、中央に映り込んでいる被写体をよりクローズアップさせたい、そこに意識を集中させたいと言う様な場合、思い通りの映像表現が可能です。
5種類のレンズマウント
またレンズマウントは従来通り、Nikon Z、Canon EF-M、Sony E、Fuji X、M4/3とこれまでのレンズ同様5種類のレンズマウントが用意されていますので、これまでリリースされたレンズと組み合わせる事でよりより表現力溢れた映像を撮影する事ができます。
また今回初めてSIRUIレンズを知った方には24,35,50mmレンズを組み合わせたバリエーションもラインナップされていますので、詳細につきましては下記URLご覧ください。
この記事へのコメントはありません。