よくリモート授業で板書(黒板に先生が書いた言葉や式、図等をノートに書き写す事)がとってもし辛いと言う事はよく見聞きします。
特にPCの画面など一切見ずに、黒板に延々と書き続けてはすぐに消してしまう様な先生がPCのスピーカーをOFFにしていると生徒からの待ってと言う事も届かず更に書いては消すと言うスピードは加速しています。
更に黒板全体を撮影できる様に固定されたカメラの画質があまりよくないと書いている文字も判別不明ですし、更に文字が小さいと更に最悪です。
そう言う時に、電子黒板などがあれば画面共有が出来て、板書もし易く、最悪はキャプチャーしておいて後からノートに書き起こすと言う事も出来ますが、なかなかそこまで設備の揃った学校もない上に公立の学校ですと予算もありません。
そこでリモート授業で是非取り入れて欲しい、黒板ではなく液晶テレビやプロジェクターをタッチパネル化する事で直接書き込める様にする「V Board」をご紹介致します。
カメラを使った最大300インチに対応するスキャナ
今回紹介する「V Board」の素晴らしい所は50インチ、60インチと言った大型の液晶テレビや、300インチにまで拡大照射できるプロジェクターをタッチ入力化できる所です。
従来でもタッチパネルではないノートPCの液晶モニタをタッチパネル化したり、20インチ前後の液晶モニターをタッチパネル化できる製品はありましたが、この「V Board」の様に大型の液晶テレビや液晶モニターをタッチパネル化できる製品は初めてな上、プロジェクターで投影された映像も直接操作できると言うのが魅力的なポイントです。
例えばパワーポイントを使ってプレゼンテーションすると言った場合、その場でも直接ファイルに書き込むと言う事はできませんが、この「V Board」なら専用アプリケーションを使いPPTファイルを再生しながら直接画面を見ながら書き込んで説明を付け加えられます。
またモニターに対して斜め30°まではカメラをズラして設置する事ができますので部屋の広さに対してモニターやプロジェクターで投影する大きさが大きくて正面にカメラを設置できないと言う様な場所でも少しズラして設置できますし、何より自動キャリブレーションによって設置角度の自動補正も行われ、位置のズレも補正されるので書いた場所と実際に画面に描画された内容とがズレたりと言う事も起こりません。
赤外線をうまく利用したスタイラスペン
では一体、この「V Board」では一体どの様にしてこの白いスタイラスペンの動きをカメラをトレースしているのでしょうか?
例えば表示された真っ白なキャンパスの上に白のスタイラスペンを動かしても保護色となってペンはトレースできませんし、手を検出する事はできますがそれだとペン先の指している位置がズレてしまいます。
そこでこの「V Board」ではスタイラスペンから赤外線を照射し、それをカメラが赤外線だけを通す赤外線ファイルターを通して撮影する事でペンの位置を捕捉する様になっているのですが、高価なセンサーを使わずデバイスを安価に製作できる赤外線を利用している所がポイントです。
ただどう言った赤外線、単なる光なのか信号の混じったパルス波なのか分かりませんが、近くに赤外線リモコンがあったりすると誤作動する場合もあるので、そう言う場合は要注意です。
パワーポイントやPDFで出力化
またこのでは専用アプリでPowerPoint、Excel、Word、pdf、jpg、png、bmpファイルを読み込んだ上で画面のアイコンをタッチしてツールを選んで書き込む事ができるのですが、画面を使い書き込んだデータはパワーポイントであれば書き込んだ内容と共にパワーポイント形式で出力する事ができますし、その他形式のファイルはpdfで保存が可能になっており、会議の内容の保存も容易に出来ますのでもし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/zerot/v-board-turn-your-dull-display-into-a-touchscreen
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