今、実際に自分の眼で見えていないものを見せる技術としてVR(仮想現実)やAR(拡張現実)やMR(複合現実)と言った技術があります。
VRは完全に見えていないものを見せる技術でゲームの世界などもVRに属しますが、VRと呼べるもはコントローラや視点、VRヘッドセットであれば顔の向きを変える事で見える景色が変化します。
またARは実際見えている世界に実在しないものを投影する技術で、ゲームで最初にARを取り入れたのがPokemon GOですし、最近ではIKEAなどが実際の部屋などに自社の家具を配置してどの様に見えるのかと言ったアプリを提供していたりします。
またMRは実際に見えている空間に仮想的なものを表示する点においてはARなのですが、例えば空中に浮かんでいるディスプレイの画面をタッチして操作したりする事ができたり、目の前に見えている仮想物を動かしたりと言った事が可能です。
そして今回紹介するヘッドマウントディスプレイ「Lynx」はXR(Cross Reality)を実現します。
VRとARを切替
今回紹介するヘッドマウントディスプレイ「Lynx」の特徴はVRとARを切り替えられる所にあります。
ARは現実世界の中に仮想的なオブジェクトを重ね合わせて表示させる為に、一般的にはプリズムや反射するトランスペアレントなガラスを使って映像を実際に見えている周囲の風景に重ね合わせます。
一方VRはディスプレイに仮想的な空間を映し出すますので実際の風景は見えてはいけませんので、ARグラスをVRグラスとして代用する事はできないのですが、この「Lynx」は最初から切り替えられる様に設計されておりVRモードの場合はレンズを完全にクローズする事で完全にVRな世界へと導く様になっています。
ですから通常ARヘッドマウントディスプレイでVRに対応したゲームをプレイする事は出来ませんが、この「Lynx」はゲームをプレイしたい時はVRモードに替える事でゲームに没入する事ができる他、磁気マウントで簡単に脱着可能なVRフェイシャルインターフェースが付属しており視界を完全に遮る事ができます。
ARモード時の絶妙な隙間
また一般的なARヘッドマウントディスプレイは周囲の風景は見えていて、歩き回ったりする事もできるのですが、そこはレンズやスクリーンを通しての世界なので裸眼で見ている様な状況とは違い、多くの部分で視界が奪われており、真っ直ぐ前方を見るには良いのですが特にサイドや下方向、斜め前方と言った移動する際に確認する方向の確認が多くのARグラスではし辛くなっています。
ですが今回紹介する「Lynx」では、ディスプレイをあえて顔から離す事でサイド方向や下方向が顔を動かさず目線移動だけで確認する事ができる様になっており、安全に動き回れる様になっているのも特徴な他、予めマップデータ等々を「Lynx」に保存しておけばネットワークのない場所でスタンドアロンで使える様になっていますので、様々な用途に使う事ができる事が期待できます。
近眼でも安心して使える設計
またこう言ったヘッドマウントディスプレイの多くは眼前にディスプレイを持って来ますので、近眼でメガネを使っておられる方は外して使わなくていけない様になっています。
ただそれですとVRは仮想の世界を見せるだけで良いのですが、ARは周囲の風景に重ねて表示させるため、近眼でメガネを外した状態ですと周囲の風景がぼやけて見える上にその状態で移動するのは見えていないので危険です。
ですがこの「Lynx」はディスプレイ部分が離れており、顔に固定するための鼻パットの様なものもないのでメガネを身に着けたまま被って利用する事ができますし、VRフェイシャルインターフェースもメガネを装着した状態で使える様に考えられており、メガネ派の方でも使える唯一と言っても過言ではないXRヘッドマウントディスプレイになっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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