フライパンや鍋に施されている焦げ付き防止のコーティングは残念ながら使用すればする程失われて行きます。
それはフッ素系のコーティングはそのコーティング材の性質にもよりますが200℃以上になると溶けると言った性質を持っておりフライパンや鍋に食材を入れない状態で加熱し過ぎたり、食材を入れた状態でも洗っている間にそのコーティングはいずれは剥がれて行きます。
ただ最近ではフッ素系ではないコーティングやアニール処理と言って高圧放電により金属表面の凹凸をなくすと言う処理の方法もありますが、これも必要以上に火にかけたまま食材が炭化(炭になる事)するまで忘れて放置してしまうと焦げ付きます。
ですが今回紹介する鍋「AirTaste」であれば、そう言った火にかけている事を多少忘れてしまったとしても焦げ付く事はない上に吹きこぼれたりもしないのです。
空気を熱伝導に使う空気層技術
フライパンや鍋を焦げ付かせない、吹きこぼれさせない為に必要な事は熱を均一に伝える事が重要です。
従来のガスコンロにしてもIH調理器にしても加熱するのはフライパンや鍋の底の一部分でそこに熱が集中する為にその部分だけが高温になる焦げ付かせたり、鍋の中に張った水の温度差によって対流が起こり水分に含まれる空気が膨張する変化と相まって吹きこぼれが起こります。
つまり焦げ付きや吹きこぼれを防止するには加熱ムラを無くす、均一にフライパンや鍋を加熱する事で防ぐ事が分かっており、ダッチオーブンなどは重さは相当ありますが、金属の層を厚くする事で均一に温める事ができる様になっていますし、複数の熱伝導比の違う金属を層の様に重ねる事で均一に加熱するフライパンや鍋もあります。
一方で今回紹介する鍋「AirTaste」は、複数の金属を貼り合わせるのではなく、単純に鍋の中に一回り小さい鍋を入れ、鍋と鍋との間には隙間を作り溶接して密閉する事で、鍋と鍋との間に空気の層を作ります。
そして底部から加熱された鍋底は鍋と鍋の隙間にたまった空気を加熱し、その加熱された空気が鍋底と側面両方から鍋を加熱する様になっています。
え?空気で加熱できるの?と思われるかもしれませんが、例えば焚き火の上やガスコンロの上に手をかざした時に炎に触れていないのに熱さを感じないのは炎によって加熱された空気に手が触れるからで、この鍋も同じ様な原理を応用しています。
加熱ムラがないのが魅力的
そして「AirTaste」の内鍋は全方向から空気によって均一に加熱される為、内鍋の鍋表面温度は底も側面に均一になります。
つまり普通の鍋であればかき混ぜなければ底が高温になり鍋の上方へ行くほど温度が下がるため、加熱ムラが生じてしますが、この「AirTaste」はそう言った事がない為、例えばオーブン料理、ケーキのスポンジを鍋で焼いてしまうと言う事もできてしまうのです。
実際、炊飯器にそう言ったスポンジを焼く機能があったりするものもありますが、そう言った炊飯器も加熱ムラを起こさない様に加熱できる様になっているからです。
また空気によって温められるからと温度は上がらないだろう思われるかもしれませんが、空気と言えど侮れなく内鍋の表面を200℃近くにまで加熱する事ができますので天ぷらやフライなどもこの「AirTaste」で調理可能です。
また空気によって内鍋は加熱されるため、温度上昇はゆっくりになります。
ですがそのゆっくりさが食品の過剰加熱を防止する事に繋がり、何と油を使わなくても調理できる上にコーティングなどは一切されていないため、コーティングが剥がれて焦げ付き防止機能がなくなると言った事もないのです。
更にこの「AirTaste」は直火以外にもオーブン調理にも使えますし、食洗機でも洗浄も可能なので使い勝手が良いのも魅力的な所です。
ラインナップ
そして「AirTaste」は様々な大きさ、形状の鍋がラインアップされているのも魅力的な点で、18cmや24cmの深鍋は煮込みモノに便利ですし24cm鍋は煮込みにも炒め物にも使え、28cm鍋は鍋料理をしたり炒め物に使ったりできます。
またカラーもブラックの他にオーシャンブルーと言う海のエメラルドグリーン色を連想させる鮮やかなカラーもラインナップされていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
この記事へのコメントはありません。