最近のワイヤレスイヤホンに搭載されているアクティブノイズキャンセラーやパッシブノイズキャンセラーと言った周囲の雑音を低減し聞き取り易くしてくれる技術は自分自身が聞く分には聞き取り易くなりますので楽曲を聴いたりと言った使い方をする場合には大いに効果がありますが、周囲が騒がしい場所で通話するとなると話は別です。
何故ならマイクから拾った自分の声はそのまま相手に伝えられるからで、周囲が騒がしければそのノイズも一緒に相手に届けてしまいますので相手の声は明瞭に聞き取れても、こちらの話している内容が相手が聞き取れるかは微妙です。
中には通話用のマイクから拾った雑音交じりの声から、他のマイクから拾ったノイズを元にノイズを低減してくれる様なワイヤレスマイクもありますがそんなに種類がある訳ではありません。
そこで今回は周囲の雑音から自分の声だけを抽出して通話相手に届けてくれるノイズキャンセリング機能のついたワイヤレスマイク「Silenton」をご紹介致します。
-25dBのノイズ除去能力
今回紹介するワイヤレスマイクは最大で-25dB、周囲の雑音を低減し、人間の話し声だけをそのままのボリュームで届けると言う特殊なノイズフィルターを搭載しています。
この-25dBと言う数値がどれだけすごいのかと言えば、昼間の渋谷のスクランブル交差点での騒音レベルが70dBだとするとこの「Silenton」を使うと45dBまで周囲のザワザワとした音は低減されますので、これがどれくらいの騒音レベルなのかと言うとシーンと静まりかえってあまり人通りもない深夜の住宅街を歩いていて聞こえるレベルの騒音レベルと言えば想像がつくのではないでしょうか?
更に例えば工作機械がガンガンと音を立てながら動いている工場内の騒音レベルが90dB〜100dBと言った所ですから、通常なら相手には工作機械が動いている音しか聞こえませんが、この「Silenton」を使う事でそのガンガンと音を立てる周囲の工作機械の動作音を掃除機の動作音程度にまで低減する事ができますので、少し大きめの声で話せば十分相手に話している内容は通じるレベルにまで下がります。
話すだけでなく聴く方にも使える
そしてこのワイヤレスマイク「Silenton」の素晴らしい所は、「Silenton」をマイクとして単体でも使えるのですが、AirPods ProなどのANCを搭載したワイヤレスイヤホンともペアリングできる所で、スマートフォンと「Silenton」を接続し、「Silenton」とワイヤレスイヤホンを接続する事で相手に雑音の少ない声を届ける事ができるだけでなく、いつも使っているワイヤイヤホンをそのまま使えると言うメリットがあります。
また相手が騒がしい場所にいて相手の声が聞こえ辛いと言った場合にもこの「Silenton」は有効で、「Silenton」をONにする事で今まで何を話しているのか分からなかった相手の声がこの「Silenton」を通す事でイヤホンからは相手のクリアな声だけが聞こえる様に使う事もできます。
更にちょっと特殊な使い方としては「Silenton」とワイヤレスイヤホンをペアリングしておき、耳の遠くなった方にワイヤレスイヤホンをつけてもらい「Silenton」を通して相手と話す事で補聴器的な使い方もできますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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