PCやスマートフォン、タブレットで使用するケーブルってただ単に電線だけが入っていると思われがちですが、それはUSB-Aケーブルだった頃の話で、iPhoneのLightningケーブルにはLightning端子の中に制御用のICチップが組み込まれていますし、もちろんUSB-Cにも一部の充電専用ケーブルを除いてはeMarkerと呼ばれるそのケーブルに関する通電容量や各種情報が記録されたICチップが内蔵されています。
ただこのICチップやケーブルが劣化していても見た目には気が付きませんし、USB-C PD100Wで急速充電できるはずなのにやたらと遅い時、それはUSB-C PD100W充電に対応していないケーブルを使っている可能性もなくはありません。
そんな、あれ?おかしいぞと思う謎を視覚的に確認させてくれるディスプレイを搭載したUSB−Cマルチハブ「CrossHub TB4 Power Docking Station」をご紹介致します。
各ポートの接続情報を表示
今回紹介するUSB-Cマルチハブは最大40Gbpsで通信可能なThunderbolt4ポートを持つUSB-Cハブで、高速でデータ転送が可能なところがとても魅力的なのですが、それ以上にディスプレイを搭載しており、各ポートの接続状態が全て把握できると言うのが、最も魅力を感じる所です。
と言うのも例えばHDMIケーブルでもコネクタの形状は全て同じでも、規格はスタンダート(HDMI1.2以前)、ハイスピード(HDMI1.3〜1.4)、プレミアムハイスピード(HDMI2.0)、ウルトラハイスピード(HDMI2.1)の4種類があり、8Kディスプレイを接続したはずなのにHDMI1.4規格のケーブルを使っていれば4Kサイズでしか表示できないだけでなくフレームレートも30Hzに落ちてしまいますし、HDMI1.2なら1080iサイズでしか映し出せません。
特にフレームレートは落ちていても、ゲーム等をプレイしていない限りあまり気が付く事がないのですが、このUSB-Cマルチハブなら、どの規格で接続しているのか、何を接続しているのかを文字として表示してくれますので、あれ?何かおかしい、変だぞと言う事を気が付かせてくれます。
総ポート数は何と16!!
そしてこのUSB-Cマルチハブの総ポート数は何と16個もあり、そのうち4個はThunderbolt 4で、PCに接続するアップストリーム用はUSB-C PDにて最大98Wでの給電も可能です。
そしてディスプレイ用のポートはHDMI(DisplayLink)とDisplayport (DisplayLink)がそれぞれ1ポートずつ備わり、2.5GbE Gigabit Ethernetと非常に高速通信が可能な有線LANポートも備えています。
そしてUSB関係はUSB-C 3.2 Gen2(10Gb/s)とUSB-A 3.2 Gen.2 (10Gb/s)がそれぞれ1ポート、USB-A 3.2 Gen.1 (5Gb/s)が2ポート備わっています。
またこのUSB-Cマルチハブは出力用の3.5mmジャックの他、マイク等を接続する為のAudio in端子を備えているのが珍しい所で、この他にSDとmicroSDカードリーダーを備え、電源は専用の160WのACアダプタが付属しています。
そしてまた、このUSB-CマルチハブだけでHDMI,DisplayPortの他USB-Cポートを2つ使えば最大4台のディスプレイを使ったマルチディスプレイ環境を作り出す事も可能です。
そして何とこのUSB-Cマルチハブには2230及び2280サイズのM.2 NVMe SSDを内蔵する事ができる様になっており、外付けHDDの様にも使える様になっています。
デイジーチェーンでポート数倍増
更に「CrossHub TB4 Power Docking Station」ではダウンストリームポートとなっているThunderbolt 4ポートと、もう1台のCrossHub のアップストリームを接続する事で、何と2台のCrossHub を繋げてポートを増設する事ができるのです!!
とは言ってもPCと接続されるのはThunderbolt 4が1ポートのみなので合計で40Gbpsしかスピードは出ませんのでデイジーチェーン接続するとそれなりに個々の外部装置との通信スピードは落ちますのでそこは注意が必要です。
またモニターにしてもPCのハードやOSに依存する所が大きく、理論的には8台のディスプレイが繋がる事にはなりますが、グラフィックボードやGPUの制約により、そこは無理がある所もありますので、詳細につきましては下記URLでご確認ください。
https://www.kickstarter.com/projects/crosshub/all-in-one-thunderbolt-4-power-docking-station
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