スタビライザーと言うのは揺れを吸収する装置で、手振れや移動中のカメラの揺れを吸収します。
一報でジンバルと言うのは1つの軸を中心として物体を回転させる回転台の事で、スタビライザーは従来、カメラの重さとバランスの取れるカウンターと呼ばれる”オモリ”でカメラの揺れを防いでいたのですが、近年はモーターを使って揺れを吸収するシステムに変わって来ており、モーターを使う事でスタビライザーとカメラの向きを変える回転台が合体して揺れを防止するのはもちろん、手元のコントローラーでカメラ向きを変える事ができるジンバルの機能を合わせ持つ様になっています。
また揺れと言うのは上下左右に揺れますので基本的にはXY軸それぞれに1つずつ計2つのモーターを使ってカメラの揺れを防ぐのですが、最近のスマホのカメラは手振れ補正機能が搭載されているものが多いので、実際のところ全ての揺れを吸収しなくても、スマホのカメラの位置って基本的には上部に取り付けてありますので、スマートフォンの中心とジンバルの中心を合わせて取り付ければ、回転軸方向の補正だけで実は揺れは吸収出来てしまうのです。
そこで今回はブレを抑えるモーターを1軸にする事でコストが下がり、コストパフォーマンスの良いスタビライザー「Gstand」をご紹介致します。
360°クルクルと回転
今回紹介するスタビライザー「Gstand」は、取り付けたスマートフォンの姿勢制御を1つのモーター、つまり1軸で制御するスタビライザーになり、X軸とかY軸ではなく回転方向の補正となります。
そしてその揺れの補正能力ですが、上下方向の揺れは「Gstand」のスティックのの持ち方にもよりますが、水平方向の揺れはほぼ吸収され上下後方のスティックを上下に持つと移動の揺れなどは撮影された映像に揺れとして多少は残りますが、スティックを水平や斜めに持つと水平だけでなく垂直方向の揺れも1軸なのにほぼ吸収する事ができる非常に優れたスタビライザーです。
ここでスタビライザーとこの「Gstand」を表現するのは手持ちで撮影する場合、「Gstand」の向きを電動では変える事ができないからで、ただ逆に言えばジョイスティックを動かしてスマホの向きを変えると被写体を通り超してと言う事が起こり得ますが、自分で向きを変える方が微妙な向きの調整が出来ますので、こちらの方が使い易いと言えます。
また「Gstand」に搭載されているモーターは360°、可動制限がないので、”360 ° spinshot mode”と言うモードを使って撮影すればクルクルと目が回る様な映像を撮影する事ができます。
差し込んでフェイストラッキング
次に「Gstand」はジンバル機能としてフェイストラキング機能を搭載しています。
フェイストラッキング機能は「Gstand」をスタンド化させ、スマートフォンをホルダーで差し込む事でアクティブになり、一度ロックした被写体を追ってスマートフォンの向きを変えられますので、ライブ配信を行ったり、部屋の中を移動しながら自撮りをすると言った際に役立ちます。
また自撮りと言う点においてフェイストラッキングの他にジェスチャーコントロール機能も搭載しており、ピースサインをトリガーにして写真を撮影すると言った機能もあり、自然体なポーズでの写真撮影が可能になっています。
自撮り用照明搭載
そしてまた自撮り用にスティックにLED照明を搭載しているのもポイントで、どうしても周囲が暗くなって来るとインカメラでの撮影の場合、スマートフォンのディスプレイの明るさだけでの照明効果しかないので暗く写ってしまいがちになりますが、LEDがあればそう言った暗く、ノイズの入った映像撮影を避ける事ができますし、別途LED照明を用意しなくても良いと言うメリットもあります。
また専用のアプリを使う事でパノラマ撮影、ライムラプス撮影のほかスローモーションやヒッチコックが編み出した”めまいショット”などの撮影も出来る様になっていますので、詳細は下記URLにてご確認ください。
https://www.kickstarter.com/projects/22749307/gstand-the-best-smart-gimbal-stabilizer
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