ワイヤレス充電と言うのは、送電側の充電器のコイルが作り出した磁場の中に受電側のスマートフォンのコイルを近づける事で、受電側に電力が起こりケーブルで接続せずとも電力を送る事ができるシステムです。
ですから送電側のコイルと受電側のコイルの距離と言うは近ければ近いほど電力損失を少なくして電力を送る事ができますが、スマートフォンの中の受電コイルってどこにあるのか見えてはいないので、本当に送電側のコイルに近づけて置く事ができているのかは分かりません。
そこで生まれたのがiPhoneのMagSafeと言うワイヤレス充電規格で、磁石によって送電側コイルとiPhone内の受電側のコイルがピッタリと重なる様に磁石によってコイルを移動する事で最大15Wでワイヤレス充電を行う事ができますが、Androidスマートフォンにはそう言った充電システムはありません。
そこで今回はMagSafe対応のiPhoneも、そうではないiPhoneやAndoridスマートフォンも電力損失を極力少なく充電可能な車載用ワイヤレス充電器「QROV」をご紹介致します。
動く送電用コイル
まず最初に今回紹介するワイヤレス充電器「QROV」には、上下に動く送電用コイルが内蔵されているのが特徴です。
こう言ったコイルが動く事で、受電側のスマートフォン内のコイルと位置合わせを行うQiワイヤレス充電器は昔から存在していたのですが、MagSafeの登場と共にMagSafeに対応していないスマートフォンはスマートフォン側にMagSafe対応の磁石を貼り付ければ、MagSafe充電器が使えると言う事でこう言ったタイプの充電器は新規には出ては来ていませんでした。
ですが実際にマグネットをきちんと見えないスマートフォンの受電用コイルの上にピッタリと位置合わせをして晴れるかと言えば、ほぼ無理なので、MagSafe対応ではないスマートフォンの場合は充電器側がコイルの位置を合わせて損失少なく電力を送ると言うこのワイヤレス充電器のシステムは親切だと言えます。
またMagSafe対応のiPhoneや、MagSafeに対応させたスマートフォンは磁力で「QROV」に脱着させる事ができますし、そうではないスマートフォンは左右から電動で開閉するアームによってスマートフォンをしっかりと挟んで固定する様になっていますので、急ブレーキをかけたらスマートフォンが飛んで行ってと言う事もありません。
充電をブースト
次に「QROV」には充電を早めるアプリが特別に用意されています。
と言うのもワイヤレス充電と言うのはケーブルを使った充電よりも充電電力が小さいため、時間がかりますし、例えばスマートフォンでナビをさせていたりすると一向に充電が回復しないと言った事も有り得ます。
そこでAndroidスマートフォンだけですが、タップ1回でバックグラウンドで動いている目には見えていないアプリを終了させる事で無駄な電力消費を抑え充電をブーストアップさせるアプリが提供されており、このアプリは「QROV」を使った充電以外でも使えます。
2種類のマウントが付属
そして「QROV」は車載用ワイヤレス充電器と言う事で、2種類のマウントが付属しています。
1つは吸盤のついたマウントで、ダッシュボードやフロントガラスに貼り付けて使用するのですが、ヘッド部分が長い事と上下の可動域の大きいのが特徴で、ダッシュボード上にスマートフォンを設置する事もできれば、ダッシュボードギリギリに吸盤を貼り付け、よりドライバーにスマートフォンを近づけると言った設置も可能です。
そしてこの他にエアコンフィンに差し込むタイプのマウントも付属していますが、暖房を使うこれからの季節は暖房の熱で充電器やスマートフォンが熱せられて充電効率が悪くなりますので、冬場は吸盤タイプのマウントの方がオススメです。
そして第2世代、第3世代のAirPodsはMagSafe充電器に磁力で吸着するのは周知の事実ですが、このMagSafeに対応した「QROV」でも充電は可能です。
ただAirPodsのマグネットは弱いので走行中に揺れる「QROV」では落下してしまうのでないかと言う不安がありますが、この「QROV」は非常に強力でAirPodsをしっかりとホールドしてワイヤレス充電をしますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/qrov/qrov-only-car-wireless-mount-youll-need
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