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レーザーカッターの弱点をプロッター刃によって補うハイブリットレーザー加工機「xTool M1」

レーザー彫刻機が1つあれば、オリジナルのキーホルダーや、グッズ製作と言ったものも専用の業者に委託する事なく安価に作る事ができますし、例えばカッティングシート等もレーザー出力が0.5Wもあれば厚みがあっても2度、3度と同じ場所にレーザーを照射する事でカットできますのでステッカーを作ったりする際にも便利です。

ただレーザーの弱点としてはレーザーを照射した場所の素材の温度を上げる事で素材を焼くor溶かす事で模様をつけたり切断したりしますので、素材によっては焦げたり縮れたり、縮んだりと言った事が起こりますし、切断面も素材によっては刃物で切った様にスパッとした断面にはならないのが1つの弱点であり欠点です。

そこでレーザー彫刻&カッターのヘッドに刃を内蔵する事でプロッター的な使い方ができるハイブリットレーザー加工機「xTool M1」をご紹介致します。


8mm厚ベニヤをカットできる5W+5W=10W強力レーザー


今回紹介する「xTool M1」の魅力的な点の1つとして、8mm厚のベニヤ板を1回でカットできるだけのパワーを持っている事が挙げられます。
これは同時にベニア板だけではなく素材の種類、厚み、色にもよりますがアクリルなどの樹脂もカットする事ができますので、例えばオリジナルでデザインしたロゴやキャラクターをあしらったアクリル製のキーホルダーなども簡単に彫刻、そしてカットする事ができますし、キーリングを通す穴ももちろん簡単にレーザーで開ける事ができます。

ただ8mm厚のベニア板がカットできるからと言ってガラスやセラミック、金属の様な融点の高い素材をカットする事は残念ながら出来ませんので、あくまで低い温度で燃えたり、溶けたりする素材が対象だと言う事を念頭に置いておく必要があります。

そしてこの「xTool M1」では10Wのレーザー出力があるのですが、これには5Wのレーザーモジュール2台を使いプルリズムで2つのレーザー光を合成する事で10Wにパワーアップさせているのがポイントで、単純に10Wのレーザーモジュールを使用するよりも5Wのレーザーモジュール2台を使う方がレーザーモジュールそのものの価格もかなり抑える事ができますし、装置そのものも小型化する事ができます。


 FACレンズで精度0.01mm



またこの「xTool M1」では2つのレーザーモジュールの光を合成する事でパワーアップするだけでなく、FACレンズを使ってレーザー光をより細く細かくする事で本来ならレーザーモジュールから出力されるレーザー光を直接素材に当てるレーザー彫刻機であればレーザーの幅は0.1mm程度なのですが、FACレンズを使う事で10倍の0.01mm幅のレーザー光を作り出す事ができ、髪の毛なども繊細に描画する事ができますし、レーザー出力が高いので繊細に描画しても彫刻時間が異常なほど長くならないのもこの「xTool M1」の便利な点です。

ちなみにFACレンズと言うのは半導体レーザーから出力された拡散するレーザー光を収束させ1点に集めるレンズになります。

またレーザー彫刻やレーザーカットは前述した様に素材を加熱して彫刻したりカットしたりしますのでその際にどうしても素材が焦げた臭いや溶けた臭い、煙なども発生してそれが部屋の中に充満するのが1番の問題なのですが、この「xTool M1」は高級機種に見られる様に密閉式のボックス型で排気ファンや排気ダクトまで付属していますので、そう言った臭いや煙で悩まされる事もありません。


2種類の刃でシャープにカット


そしてこの「xTool M1」にはカッティングプロッターに使われている刃を装着しており、レーザーカットではエッジの部分が焦げたりする様なペーパーやカッティングシート、フェイクレザー等をシャープにカットするのに便利ですし、例えばオリジナルのジグソーパズルを作ると言った場合、MDF板をまずレーザーカットし、その上にプリントした紙を貼り付けカッター刃でカットすると非常に綺麗な木製のジクソーパズルを自作DIYする事ができます。

さらにカッターは45°と60°の角度がつけられた2種類の刃が付属していますので細かい曲線などをカットする場合は45°刃、厚みのある素材に深く刃を入れてカットする場合は60°刃と使い分けが出来ます。

またプロッターでの造形範囲は365mm×300mm、レーザー彫刻&レーザーカットは385mm×300mmとヘッドが横長な分だけレーザーの方が20mmだけ大きく加工できる様になります。


ローターリーアタッチメント


そしてこの「xTool M1」はオートフォーカスなので凸凹した様なモノに対しても歪む事なく彫刻する事ができるですが、ボトルの様な円筒形のものに彫刻するには曲面の補正機能がないので彫刻できたとしてもほんの一部分になります。

ですがオプションになっているローターリアタッチメントを追加する事で円筒形の素材を回転させながら彫刻する事ができますので、オリジナル彫刻を施したワインボトル等をプレゼントしたいと思っておられる方には必須なオプションになりますので、詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/makeblock/xtool-m1-superb-hybrid-laser-and-blade-cutter-and-engraver

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コメント

    • 問田嘉代
    • 2022年 3月 10日 7:24am

    xTool M1
    デスクトップ型
    レーザー・ブレード加工機

    上記はどうやったら購入できますか?

      • くらさん
      • 2022年 3月 10日 9:48am

      はじめまして。
      M1はまだ出資者への納品も全て終わっていない様なので、オフィシャルサイトでもオンライン注文できない状態ですし、注文しようとすると代理店の一覧に飛ばされて
      直接代理店に問い合わせて欲しいと言う様な感じで、日本の代理店はないのでオフィシャルサイトで通販で扱われるのを待つしかなさそうです。

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