観光地と言えども利用者が通年通してある一定以上ありませんと携帯電話の電波が飛んでいないと言うのは当然のごとくありますし、それが山深い所であれば尚更で、ついつい自宅の近所にいる様な感覚でいると山にハイキングやトレッキングに出かけて、何か救助を呼ばないといけない様な状況に陥った時に、困るのは自分達です。
ただ最近になってStarlinkのサービスが日本でも始まっていますので、そう言った衛星電話を持って山に入ると言うのも1つの手ですが、これもバッテリーがなくなれば一切外部との通信はできません。
そこで今注目されているのがRECCOと言うシステムで、今回はRECCOが組み込まれたハイキングシューズ「BN601」をご紹介致します。
RECCOって!?
RECCOと言うのはビーコンの一種で、ビーコンと言うと電波を常に発信しているとイメージが強いのですが、このRECCOは反射型のビーコンで、探査機(=発信器)から発射された電波をこのRECCOのビーコン受け跳ね返す事で探査機はビーコンであるRECCOの位置を特定する事ができます。
そして極超短波と呼ばれる非常に周波数の高い電波を使っていますので、1km離れた場所から10cmと言う非常に高い精度で位置を特定する事ができる事と、飛んで来た電波を反射する反射板の様なビーコンで自ら電波を出しておらず、もちろん電源も必要ない事から、このRECCOを身に着けていればいつ、どの様な場合でも探してもらう事ができると言う非常に高い安心感があるのがRECCOの魅力で、最近ではRECCOを内蔵したウェアやシューズと言ったものが非常に多くなっています。
水深10cmの水に10分入っていても浸水しない防水性
次にこのハイキングシューズで魅力的なのが防水性です。
最近はコーデュラナイロン生地などに代表される様な繊維そのもの、生地そのものに劣化しない撥水性を持った生地がたくさんあり、こう言った生地は水を通さないので結果的に劣化しない防水性を持っているのですが、このハイキングシューズ「BN601」にもそう言った防水性のある生地が使われており、最大の特徴は水深10cmの水の中に10分間浸かっていても浸水しない防水性です。
これなら川を渡らなければならない様な場合でも、強い水流が靴に当たる事で本来なら水が染みて来たりしますが、この「BN601」ならそう言った心配もなく川を渡る事が出来ますし、紐靴の場合、足の甲のベロの部分から水が入って来ますが、この「BN601」のベロの部分はしっかりと靴と縫い合わせてあり水が入り込む隙間がないので足首あたりまで水に浸かっても大丈夫です。
また昔なら防水=通気性がなく、防水スプレーをかけると靴が蒸れたりしたのですが、この「BN601」は生地そのものが防水性を持っているだけでなく通気性もある事から汗をかいても蒸れたりする事がなく、靴の臭いも抑えられる工夫もされています。
あらゆる路面を想定した歩きやすいソール
そしてハイキングシューズの場合、常にフラットな土や砂利の道ばかりではなくゴツゴツした岩場であったり泥濘んだ場所と言う様な場所を歩く事もあり、そう言った危険性を伴う場所でも安心安全に移動できる性能を持っている必要があり、それを大きく左右するのが靴底のソールのパータンです。
ソールのパータンとして溝が深ければ、凸凹していたり泥濘んでいたりする様な場所でも非常に高いギリップ力を発揮してくれますので、足を滑らさずに移動できますし、ソールの溝の幅が広ければ、溝の間に挟まった土や泥などもすぐに落下するのでグリップ力が落ちずに済みます。
更にソールの溝が逆に浅いと地面との接地面積が増えるのでグリップ力が増えますが、逆に濡れていると滑りやすくなったりすると言うデメリットがあります。
ですからこの「BN601」ではソールのパターンを均一にするのではなくつま先と踵、足の内側、外側、中央でグリップの溝の深さや幅、パターンをそれぞれ場所に合わせて設計する事であらゆる路面を安心して移動できるパータンになっていますので、もし興味を持たれた方は、サイズやカラーと言ったものを含めて詳細は下記URLにてご確認ください。
https://www.kickstarter.com/projects/bn001/bn601-hiking-boots-with-search-and-rescue-technology
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