キーボードに使われているキーは5000万~1億5000万回の打鍵に耐えられる様に設計されており、寿命で言えば10年程度は壊れずに使い続ける事ができます。
ただゲーミングキーの様に激しくキーを叩く場合は別で、キーを叩く衝撃だけでなく高速に何回も打ち続ける事で金属部品や樹脂部品は摩耗して行き、使える事は使えるのだけれど引っかかり等が出て来て交換せざるを得なくなると言うのが、今のゲーミングキーの現状です。
ただそのゲーミングキーもCherryMX以外のサードパーティー製の互換キーがたくさん出て来た事で安価になっており、キーの交換そのものが負担になる様な事はなくなっていますが、心情的にはすぐにキーが壊れて交換しなければならないよりも長く使えた方が良いに決まっています。
そこで今回は長寿命なKailh製POMスイッチを採用したロープロファイルキーボード「Lofree Flow」をご紹介致します。
Kailh製POMスイッチ
今回紹介するロープロファイルキーボード「Lofree Flow」に使われているKailh製のスイッチにはPOM(Polyoxymethylene)樹脂が使われているのが従来のメカニカルキーとは大きく違っている所です。
そしてこのPOM樹脂と言うのは、プラスチックの中で最も高い耐摩擦性を持つだけでなく吸水性が小さく空気中の水分を吸って変形すると言ったコトが少ない事を意味しています。
更に機械強度、時に引張強度が高く短時間であれば150℃の高温にも耐える事が出来ますし、耐薬品性にも優れた性質も合わせ持っています。
つまり常に叩き続けられるメカニカルキーにおいて耐衝撃性に優れていると言う事は、よくあるキーの破損、割れを防止しますし、耐摩擦性が高いと言う事は摩擦による摩耗によってキーにガタが出て来てキーを押した時に戻らないであるとか、引っ掛かってキーが降りないと言ったメカニカルキーによくある不具合に合い辛い事を意味しています。
なお今回選択できるPOMスイッチはリニアタイプの”Ghost”、タクティカルタイプの”Phantom”、クリッキータイプの”Wizard”の3つで、押込圧は45〜50gf、接点は1.2mm、ストロークは2.8mm前後となっています。
Low-Profileキーボードでありながららクッション内蔵
次にこのキーボード「Lofree Flow」が革新的なのがロープロファイルと言う、薄型キーボードでありながらクッション材を内蔵している事です。
最近のメカニカルキーは、キーを叩いた際の指への衝撃を和らげる為に何枚ものガスケットをキーの下であるとか基板の下であるとか、基板を支える部分に使っています。
更にこれらガスケットはキーを叩いた際の振動が引き起こすノイズを吸収する役割も持っており、カシャカシャと言うキーが奏でるサウンドだけを純粋に楽しめる様になっているのですが、ロープロファイルキーボードは一般的なサイズのキーボードの様に薄くした事でそう言ったガスケットを入れる為のスペースがなく、今まではロープロファイルキーボードでガスケットを使い衝撃を和らげたりノイズを抑えたりと言ったキーボードはありませんでした。
ですがこの「Lofree Flow」ではわずか10mmと言うキーボードの厚みの中で何と合計4枚ものガスケットやフォーム、シリコンパットなどを使ってノイズや衝撃を吸収する様に作られています。
サイドライト搭載
そしてよく、ゲーミングキーボードはLEDを内蔵しており派手に光ったりしますが、もう1つキーボードを光らせるメリットは暗い場所でキーを打つ際にバックライトが光っているとキーが探しやすくなると言うメリットを持っています。
確かにタッチタイピングが出来てキーを全く見ずに打てると言うのであればあまり必要ないかもしれませが、それでも手のポジションを決めたりする際にはキーが光っているとポジションを決めやすいですし、記号の場所は覚えていないのでそれだけはキーを見て入力すると言った場合にもバックライトがあると助かります。
またこのキーボード「Lofree Flow」には2,000mAhもの大容量バッテリーが搭載されており、ワイヤレスで最大40時間、有線接続であれば無制限に使い続ける事ができますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/lofree/lofree-flow-the-smoothest-mechanical-keyboard
この記事へのコメントはありません。