手書きで描いたイラストをレーザー加工できる様なデータに変換したり、シルク印刷できる様なデータに変換したり、カッティングプロッターを使ったステッカーのデータを作成する様な場合、まず手書きイラストをアウトライン化すると言った作業が必要になります。
そう言った作業はIllustrator等にも張り付けた画像データからアウトラインを抽出できる様な機能が搭載されていますが、高性能過ぎて逆に不要な線が残ったり、直線が破線になってしまい自分でポインターを動かして線を繋いだり等の作業をしなければならずアナログなデータをデジタル化すると言うのは結構大変です。
更にそれをこれから始めてみようと言う様な方が軽い気持ちで始めると、機材は揃えたのにデータが作れなくて断念せざるを得ないと言った様な事も危惧されます。
そこで今回は手書きデータをデジタル化する為に特化されているだけに初心者でも使いやすくなっている「Shaper Trace」をご紹介致します。
スマホで撮影し簡単にアウトライン化
今回紹介する「Shaper Trace」が優れているのはアウトライン化する事に特化したアプリ作りをしている事です。
jpegなどの画像を読み込んでアウトライン化しSVGデータに変換してくれるアプリはレーザー彫刻機などの普及で非常に増えていますが、基本的に写っているものをそのままアウトライン化しますので、影などが映り込むとそう言ったものまでアウトライン化してしまいますし、濃淡などもアウトライン化して不要な線をいっぱい残してくれます。
一方でアウトライン化に特化させる事でエッジを抽出してアウトライン化してくれれば無駄な線を残さないので後の作業がし易くなりますし、本当は紙の上に真っ直ぐに引いた線なのにギザギザの線になって取り込まれてしまったと言った様な場合でもスムージングの機能を使えばギザギザになった線をある程度は真っ直ぐに戻してくれますし、カーブなどもより非常に滑らかなカーブに修正してくれます。
また不要なアウトライン化されたデータを取り除くと言った機能も持っていますし、上級者向けには”Shaper Studio”と言うアプリが用意されており、テキストや図形などをプラスして加工したりと言った事が出来る様にもなっています。
原寸取込が可能な”Trace Frame”
次にこの「Shaper Trace」には178×268mmの”Trace Frame”と言う枠が付属しています。
この枠はこの「Shaper Trace」にとっては重要な役割を果たしており、取り込みたいイラストをこの枠で囲む事で原寸大で取り込む事ができますので、取り込んだデータを使ってカットしたりプリントしたものは、描かれたイラスト通りと言う事になり、PCの操作が苦手と言う方は紙に設計図を描いて取り込めば、それをそのまま立体的なものに作り変える事だって可能ですので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLにてご確認下さい。
https://www.kickstarter.com/projects/shaper/shaper-trace-go-from-sketch-to-vector-in-seconds
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