11月のAppleの製品発表では、全編に渡って撮影にiPhone15が使われていた事が後に行われた発表で公表され話題になっていましたが、少し前からスマートフォンの画質は既に市販されているカメラやビデオカメラを凌駕しており、実際にスマートフォンだけで撮影された商業用の映画なども存在しています。
ただ実際の撮影となるとスマートフォンのレンズでは限界がありますので別途撮影用のレンズが必要になって来る訳ですが、スマートフォン用のレンズをアナモルフィックレンズなどを含めて揃えると言うのはかなりの出費にもなりますし、フィルターなどを使おうと思ってもレンズに対応したフィルターがなければ市販されていなければ無理です。
そこで今回は、一眼レフ、デジタル一眼レフ用として市販されているレンズをスマートフォンで使用できる様にするレンズマウントアダプター「DOF Adapter MK3」をご紹介致します。
スマートフォンホルダーとレンズアダプタ
今回紹介する「DOF Adapter MK3」では、スマートフォンを固定しレンズアダプタを取り付けるためのスマートフォンホルダーと、市販のSLR/DSLRレンズを装着する為のレンズアダプタで構成されています。
スマートフォンホルダーは”BEASTGRIP PRO”と言う拡張性が高く、マイクや照明などを取り付けるための1/4サイズのネジがフレームの枠に備えており、オプションで用意されているサイドグリップやレンズマウントを利用する事で望遠レンズなどの大きくて重いレンズを取り付けられるだけでなく、取り回しもし易くなっています。
そしてもう1つの”BEASTCAGE”は”BEASTGRIP PRO”ほどの拡張性はなくレンズのみを取り付けるためのアダプタで、コンパクトなホルダーですので持ち歩き易くなっています。
そしてどのスマートフォンにでも使える様にレンズアダプタのマウントは上下左右に動く様になっており、スマートフォンのレンズの上にレンズアダプタのレンズが重なる位置に調整できる様になっています。
一方でSLR/DSLRレンズをマウントする為に必要なレンズアダプタ「DOF Adapter MK3」は、EFマウントの2群7枚レンズ構成レンズアダプタなのですが、SLR/DSLRレンズのフォーカスリングを回してピントを合わせるオートフォーカス機能はスマートフォン側にもこのアダプタにもないため、スマートフォンで撮影する際にはレンズ側のピントが合っていないとスマートフォンのカメラはずっとフォーカスを合わせようとフォーカスを動かし続ける事になります。
それを防止する為にこの「DOF Adapter MK3」では取付たSLR/DSLRレンズを通して入って来た景色、画像は”すりガラス”に投影される様になっており、スマートフォンのカメラはこのすりガラスにピントを合わせれば良く延々とフォーカスを合わせ続けたりする事がない様になっています。
しかもフォーカスはマニュアルであるため、スマートフォンでは従来撮影できなかった少しポンボケした様な画や、フォーカスを完全にボヤかした様な状態から徐々にピントを合わせて行くと言った様な画を撮影する事も可能です。
そしてまた持っているレンズがニコンのFマウントやPLマウント、Kマウントである場合、付属のアダプターリングを使えば使用できますのでご安心下さい。
“DOF Adapter MK3″アダプターで撮影した画の特徴
そしてこのレンズアダプタ”DOF Adapter MK3”で撮影した画の特徴として、どの様なレンズを使って撮影したとしても被写界深度が浅くなりますので、背景をボカした画がとても作りやすくなっています。
更にレンズアダプタのすりガラスに投影された映像と言うかレンズを通して見える画を撮影しますので、ビンテージフィルムを使って撮影した様な、全体的にクリアと言うかハッキリとした画ではなくノスタルジックさを感じる少しノイジーな
画になりますので、昔の時代を再現した時代物の映像を撮影したり、あえて昭和感を出した映像を撮影したいと言った時にピッタリですので、豊富に用意されているオプション等を含めて詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/107650693/beastgrip-dof-adapter-mk3
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