最近はECショップだけでなくホームセンターなどでもよく見かけるペン型のドライバーですが、使ってみて気付くのは、どのペン型電動ドライバーも電動では全然回らないと言う事実です。
特に樹脂や木材にねじ込まれたネジは、ナットで固定されたネジとは違い半分程度ネジを緩めませんとモーターの回転でネジを外す事は出来ませんし、締める時も最初1/3程度は電動で締められても後は手で締めなくてはいけないものが殆どです。
これは細い円筒形のボディーの中に埋め込まれたモーターのシャフトにダイレクトにビットホルダーが繋がっており、モーターのトルク(パワー)に大きく左右されるからです。
ですが今回紹介するペン型ドライバー「Surprise Pro」は同サイズのペン型ドライバーの倍のトルクを出す事ができます。
3枚の遊星ギアでトルクを倍増
今回紹介するペン型ドライバー「Surprise Pro」が他の多くのペン型ドライバーと大きく違うのは3枚の遊星ギアで構成されたギアボックスを内蔵している事です。
ギアボックスでは一般的にギアの回転スピードを1/2に落とすとトルクは2倍に増えるため、高速で回転するモーターをギアボックスを使って回転スピードを落として行けばおのずと多くのトルクを得る事ができます。
それによってこのペン型ドライバーではLow、Medium-Low、Medium、Medium-High、Highと言う5段階のスピードが設けてあるのですが、
Low : 0.08〜0.12N.m、60rpm
Medium-Low:0.18〜0.22N.m、90rpm
Medium:0.28〜0.32N.m、120rpm
Medium-High:0.38〜0.42、150rpm
High:0.48〜0.52N.m、180rpm
と言う感じにHighモードでは何と0.52N.m=5.3kgf.cmと、同サイズのペン型ドライバーの倍近いトルクを出す事ができ、より手で回す分が減りネジ締めやネジ外しが楽に出来ますし、手回しでも3.5N.mもの力を加える事が出来ます。
放熱性の高いカーボン製カバー
次に電動工具の場合、長時間使い続けモーターが加熱する事で熱だれを起こして次第にパワーが出なくなって行きますので、作業で使用する様な電動工具には必ずモーターを冷却する為のファンが搭載されており、モーターの回転を利用しファンを回してモーターを冷却する様に設計されています.
一方でペン型ドライバーの場合は冷却用のファンを入れる為のスペースもなければ排熱用の穴もどこに設けたら良いのかと言う問題もあり、これまで熱対策と言うものはなされていないものが殆どで、連続使用には向いていませんでした。
ですがこの「Surprise Pro」ではギアボックスやモーターを熱伝導性の良いカーボンファイバーで覆う事で少しでも熱を外へ逃がすと言う工夫が施されており、長時間使用にも耐えられる様になっています。
痒いところに手が届くビット&ツール
そしてこのペン型ドライバー「Surprise Pro」にはドライバービットが付属しているのですが、標準ビットと呼ばれるサイズ(H4*28mm)のプラス、マイナス、トルクス、三角、四角、星形など22本のビットの他にH4*39mmサイズのロングビット14本もセットになっており、より深い穴の中のネジなどにも届く様になっていますし、ビットはプラス、マイナスと言った種類別にカラーマーキングされ識別し易くなっています。
そしてまた、スマートフォンや携帯ゲーム機などを修理する際に利用できるオープンツールなども専用のボックスの中にビットと一緒にセットされており携帯性も良くなっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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