どの様な形状のものでも壊さずに挟み込む事ができる魔法の様なフラクタルバイス「Tivise!」

フラクタルバイスってご存じですか？
バイスと言うのはモノを挟んで固定する為の道具で、材料に穴を開けたり削ったりなどの作業を行う際によく使用する道具なのですが、このバイスと言うのは基本的に平行な平面を持つものしか挟み込む事が出来ませんので、例えば球の様な形をしたものを強く挟むと素材にもよりますが変形したりヒビが入ったり割れてしまったりと言った事がありますが、フラクタルバイスはそう言った長方形ではないものを挟む事が出来るだけでなく複雑な形状をしたものを挟んだりする事が出来る、言うなれば魔法の様な手を持つバイスなのです。

そんなフラクタルバイスは基本的には工業製品で、工場などで使用する事を前提に設計されていますので自宅で細かなものを工作すると言った時に使用出来る様なものではないのですが、今回紹介するフラクタルバイス「Tivise!」はプラモデルを作ったりフィギュアを塗装したりと言った、ホビー的な要素に利用する事ができるフラクタルバイスとなっています。

柔らかくキズがつく素材でも大丈夫

フラクタルバイスと言うのは、アームに2個並べて可動式の半円形のアームを埋め込み、その半円形のアームの中に更に半円形のアームを2個並べることで、バイスを締めて行くとこのアームが挟み込む素材に合わせて向きを変え、複雑な形状をしたものでもしっかりと素材を壊す事なく挟み込む事が出来ると言う特徴を持っています。

ただ全てのパーツが金属製で素材と当たるアームも金属であるため、柔らかい素材やキズがつきやすい素材を挟み込むと言うのは結構リスクがあったのですが、今回、素材と直接接触するアームをゴム製に交換する事が出来る様にする事でこのフラクタルバイスでは、樹脂やガラスなどの素材も傷つけず割らずに挟む事が出来ます。
更にプラモデルやフィギュアの様なものは細かなパーツがバイスに挟み込まれない様に向きを調整して挟み込む事で、壊さずに挟み込む事が出来ますので、従来はフラクタルバイスを使って作業する事が出来なかった様な作業もこの「Tivise!」を使えば可能となります。

使い易く改良

次にバイスもそうですが、このフラクタルバイスも基本的にはオプションで用意されている固定ベースやクランプなどを使って作業台に固定する事で安定して細かな作業を行う事が出来るのですが、この「Tivise!」ではバイスの裏面に滑り止め用のゴムシートが貼り付けてあり、固定ベースやクランプを使わなくてもしっかりと固定して作業を行う事が出来ます。

そしてこのバイスには基本的なサイズや機能は同じで、開閉寸法が45mmのものと90mmのものの2サイズが用意されており、従来の同サイズのバイスだとそう大きなものを挟む込む事は出来ませんでしたが、より大きなものを挟み込みたいと言う方の欲求にも答えられる様になっています。

作業をしやすくするオプション

そしてこのバイスには取付ベースやクランプの他に、作業をし易くオプションが用意されており、その1つがルーペです。
ルーペは5倍の倍率を持つレンズがはめ込まれており、細かなパーツを拡大して見る事で、細かな作業をよりし易くさせる事が出来るほか、フレキシブルアーム付きなので位置なども自分が作業し易い位置にセットする事が出来ます。

そしてもう1つの作業をし易くするオプションはストレージボックスで、オレンジ色の小さなボックスはバイスの周囲に引っ掛ける事が出来る様になっており、取り外した細かな部品を入れておく事が出来ますし、リュータービットなど入れておくと交換などもスムーズに行う事が出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/makerpi-tivise/makerpi-tivise-work-made-simpler-and-more-fun