パワーメーターと言うのは自転車を漕ぐ時の力を計測する為のセンサーで、ケイデンス(足の回転数)×トルク(ペダルを介してクランクを回す力)で求められ、自分の漕ぐ力、筋肉の能力を計測する為のセンサーでもあります。
そのためパワーメーターはペダルのセンサーを組み込んだものや、クランク(ペダルに直結したギア)にセンサーを内蔵したものなのがありますが、基本的に取り付けるとそのままですので、複数台の自転車を所持していると自転車の台数分、パワーメーターを取り付ける必要が出て来ます。
そしてまたペダル型の場合、自分の足に合っているのかと言う様な問題も出て来たりするのですが、今回紹介するパワーメーター「CycleClick」なら自転車を改造せずにわずか30秒で取り付ける事ができ、他の自転車とシェアして使用する事も出来ます。
わずか30秒のクイックインストール

今回紹介するパワーメーター「CycleClick」は、ペダル型でもクランク型でもない全く新しいタイプのチェーンにかけるタイプのパワーメーターで、専用のホルダーを予め自転車に取り付けておかなくてはいけませんが、ホルダーさえ取り付けておけば、パワーメーターをホルダーに固定する為のロッドを取付、パワーメーターをチェーンに引っ掛け、ロッドをホルダーに差し込めばセットは完了ですぐに計測を始める事が出来ます。

でもここでパワーメーターの仕組みをご存じの方であれば、ケイデンスはチェーンの回転スピードを計測すれば分かるけれどもトルクはどうやって計測するの?と思われるはずです。
トルクはペダルに内蔵されたセンサーやクランクシャフトに内蔵されたセンサーで足がペダルを押す力を計測する訳ですからチェーンからはそう言ったものが読み取れないのでは?と疑問に思われるのは当然ですが、実はこの「CycleClick」では、チェーンの張力、つまり力をかけた時のチェーンの伸びをトルクに変換しているため、パワー計測が出来るのです。
BLE5.0+

次にこの「CycleClick」ではどの様にしてサイコンにデータを送るのかと言えばANT+ではなく、BLE5.0+になり、最大3台のデバイスと同時にペアリングする事が出来ますので、サイコンはそれぞれの自転車別々に、パワーメーターだけはシェアして使い回すと言った使い方が出来るほか、Zwift、TrainingPeaks、BikeOnIQなどのメジャーアプリでパワーメーターから送信されたデータは利用する事が出来ます。
そしてまたこのパワーメーターのバッテリーはと言うと、充電式となっており1回の充電で最大30時間連続使用する事が出来ますので、一般的な使い方であれば問題ないスペックですし、自転車から降りる際にパワーメーターを取り外し、その都度充電しなくてはいけませんが、外す事が出来ると言う事は逆に言うと盗まれる心配がないので安心です。
左右別々に計測

そして多くのパワーメーターが左右の足、それぞれどれくらいのパワーを出す事が出来ているのかを計測・表示する事が出来る様になっていますが、この「CycleClick」ではチェーンで計測していますので、そう言った左右別々の計測は出来ません。
ですがこのパワーメーターには左右別々に計測する事を可能にするセンサーが現在開発中で、この外部センサーをセットにしたバリエーションなどもラインアップされており、より精密に自分の能力を計測する事が出来る様にもなっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。















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