Bluetoothは身近な所で様々なものに搭載されて使われており、みさんがよく知っている所ではキーボードやマウス、ヘッドフォンの他にスマートフォン用にはBluetoothシャッターや忘れ物防止タグと言った製品があります。
この中でキーボードやマウス、ヘッドフォンは使用用途が決まっていますから、それをいじってあれこれと機能を追加したりする事はできませんが、”忘れ物防止タグ”は同じ様なスペックの回路なのにアプリケーションの作り方によって搭載される機能もまちまちです。
例えばある忘れ物防止タグはBluetoothシャッターとして使える機能も持っているのに違う製品は持っていなかったり、ある忘れ物防止タグは忘れてタグとスマートフォンが離れたらスマートフォンにだけアラートを出すだけだけど、違い製品はアラートを出すと共にスマートフォンのバイブレーションモーターを動作させて知らせると共に、Bluetoothタグも鳴らして知らせてくれると言った機能を持ったものがあったりと、ほぼほぼ似た様なスペックなのにアプリケーションの作り方で使う人にとって使い易かったり使い辛かったり、あの忘れもの防止タグにある機能がこのタグにもあったらいいのにって事が、これだけたくさんの類似商品が出て来るとあるかと思います。
そんな痒いところに手が届かない機能を自分でプログラミングして機能を追加してしてしまおうと言うのがこのBluetoothビーコン「Puck.js」です。
まず「Puck.js」のハードスペックから紹介して行きますと、「Puck.js」はBluetooth5に対応した”nRF52832”チップを搭載しておりBluetooth5対応のスマートフォンやBluetoothドンクルが市販化されて来れば現行の最新バージョンBluetooth 4.2に比べ通信速度は2倍、通信範囲は4倍に広がります。
そして内部に三軸加速度センサー、地磁気センサー、温度センサー、NFC、赤、緑、青、赤外線LED、タクトスイッチを搭載し入出力ピン×6は12bit ADC,timer,SPI,I2C,シリアルTX/RXに対応しています。
ではこれで何ができるのか？例えば便利な忘れ物防止タグを作ろうと思えば、これにバイブレーションモーターと圧電スピーカーを追加するか、圧電ブザーを追加すれば鳴って振動して光る忘れ物防止タグが作れますし、もしこれを防犯対策タグにするなら(加速度センサーはちょっとした振動でも反応するのでキャリブレーションが大変なので)地磁気センサーを利用してタグの方向が変わると(つまり故意持たれて方向が変えられる)アラートを出す様にしておけば防犯タグにもなりますし、ドアがガラスに貼って防犯タグにすると言った使い方もあります。これを留守中にもアラートを受信できる様にするには手軽使えて安価に手に入るESP8266モジュールをシリアルで接続してスマートフォンへアラートを出す様にセットしておく様なものも自分でDIYする事ができたりもします。
その他にも地磁気センサーを使ってデジタルコンパスとして使用する(北は赤、東は緑と言った様に方角によって光るLEDが変わる様に工夫する)と言った使い方も考えられます。
そして「Puck.js」には赤外線LEDを搭載していますから、赤外線リモコンとして使用する事もできます。例えば加速度センサーが搭載されていますから右に振るとTVの電源を入れ、上に振るとボリュームを上げる赤外線信号を出す様にプログラムを書いておくだとか、温度センサーも搭載していますから、ある設定温度より高くなったり設定温度を下回ったりすればエアコンの電源信号を出す様にすると言った使い方も考えられます。
さてこの様な使い方をしようと思うと、自分自身でプログラミングをしなければいけません。ですがこの「Puck.js」ではJavaScriptのインタープリターをオンボードで搭載していますからPCやタブレット、スマートフォンからChromeブラウザーで直接「Puck.js」に接続して「Puck.js」上でプログラミングする事ができますから特別なコンパイラーをインストールしたすると言う作業は必要ありません。
ですがいきなりプログラミングをした事がない人がいきなりJavaで書いてみようと言っても無理ですから、この「Puck.js」に小学校高学年くらいなら少しヒントを与えるだけでサクサクプログラミングができるGoogleブロックリー似のビジュアルプログラミング言語も搭載していますからご安心ください。
その他にもiPhoneのiBeaconと似たGoogleのEddystoneビーコンとして機能させる事もできますから使い方は無限大です。
そしてI/Oポートも6ポートもありますからこのポートを使ってモータードライバ－やサーボを駆動させる様にプログラミングすれば、Bluetoothを使ったラジコンの受信機として「Puck.js」を利用する事も可能です。
使い方はあなた次第です。興味を持たれた方は下記URLにて詳細をご確認ください
https://www.kickstarter.com/projects/gfw/puckjs-the-ground-breaking-bluetooth-beacon
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