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買ってすぐに使えるWiFi標準搭載のLinuxマイコンボード「Omega2」

RaspberryPiと言うマイコンボードはご存じでしょうか?非常に廉価なボードながらHDMIモニター出力があり、USBマウスやUSBキーボードが接続できるLinuxボードなのですが、GPIOポートが豊富に用意されている為、Arduinoをwebサーバーライクに使用していた人にはメモリーも気にする事なく普通にApacheが動きますからプログラムでHTTPのやりとりを記述する必要もなくPerlやJavaを使用してコーディングできますから素晴らしく使い易いボードが登場したと大喜びしました。ですがRaspberryPiをリモートログインして操作できる様にしようとすると最低でもモニターにUSBキーボードが必要で1からパッケージをダウロードして構築して行かなければならず、Linuxを触った事がない人にとってはかなりハードルが高く使える様にするのがとても大変です。

その大変な導入部分をスマートフォンの様に最初からオンボードメモリーに書き込んでおいてWiFi環境の設定さえすればブラウザベースで電源ONで使える様にしたLinuxボードがこの「Omega2」です。


この「Omega2」はRaspberryPiと同じ様にLinuxが動くマイコンボードなのですが、最初からオンボードストレージを持っており、しかも最初からLinuxがインストールされていますからRaspberryPiの様に起動用のmicroSDを自分で作る手間もなく電源ONですぐに手軽に使えるLinuxボードです。
しかもWiFiモジュールがオンボードで搭載されておりApacheやPython,php、node.js等も最初からプリインストールされていますから、アクセスポイントの設定さえすれば「Omega2」をサーバー的な使い方をされる方はレンタルサーバ-の設定をするのと同じくらい簡単に「Omega2」を設定してインターネットへ接続したパーソナルサーバーとして使用する事ができます。また独自のWeb UIを採用しており、GPIOの操作やGPIOを操作するプログラムのコーディング等はブラウザでも行う事ができ、Linuxを触った事がないと言う方でも非常にハードルの低いマイコンボードになっています。

そして「Omega2」にはメモリー容量とオンボードストレージで2種類用意されており、「Omega2」が64MByteのメモリーと16MByteのオンボードストレージ、「Omega2 Plus」が128MByteと32MByteのオンボードストレージにmicroSDカードスロットを搭載しています。

また「Omega2」には15ピンのGPIOポートがあり、2PWM,2UART,I2C,SPI、I2Sをサポートしていますからそれを利用して様々な電子部品を制御する事も可能です。その場合、やらなければならないのは試作基板の製作です。余程回路設計に自身があって一発で完璧な回路を描け、プログラムを書ける人は別ですが、大半の人は試作回路を作って試行錯誤するものです。その際にブレッドボードを使うのも手ですが、そうすると電源回路等を別に準備しなければなりませんが、そう言う面倒な回路を別に用意しなくても既にオンボードされた拡張ドックが数種類用意されています。

そのドックですが、まず最初は”Expansion Dock”と言ってUSB-to-serial搭載されており、モニターがなくても接続したPCから電源が供給でき、ターミナルソフトを使って「Omega2」にログインし操作できるボードが用意されており、全てのGPIOへアクセス可能な拡張端子が用意されています。

そして次は”Mini Dock”で、”Expansion Dock”からGPIOへ拡張端子がないバージョンで「Omega2」がWiFiにも接続されておらず「Omega2」にログインする手段がシリアルしかない場合、このボードがあれば簡単にPCに接続して「Omega2」へログインする事ができます。
ですから自分でUSB-UART接続ボード等を持っていてRX,TX端子へ接続して接続環境が作れる人は「Omega2」ボード単体だけ買っても大丈夫ですが、あまりハードをいじった事がない方は”Mini Dock”か”Expansion Dock”がセットになるものを最初に洗濯するのがベターです。

その他に用意されているドッグが”Arduino Dock R2”で、Arduino UNO互換ボードとなっており、「Omega2」とArduinoを連携して動かせるボードになります。Arduinoとのデータや制御のやり取りはシリアルポートを使ってNode.jsで行え、「Omega2」には最初からNode.jsが組み込まれていますから時に後からパッケージをインストールすると言った作業は不要です。
ですから今までRaspberryPiとArduinoを連携させた装置等を作っておられたのなら「Omega2」と”Arduino Dock R2”で完全に置き換える事ができ、しかも基板の占有面積を40%近く小さくする事ができますので、装置の小型化も可能です。

そしてその他には「Omega2」にはスタック接続できる純正のシールドとして2chリレーシールド、OLEDシールド、Eathernetシールド、Bluetoothドンクル、GPSシールド、ユニバーサル基板シールド、PWMシールドと言ったものが用意されており、その他にもサードパーティー製で現在のところ18種類ものシールドが用意されていますのでシールドの詳細な種類等は下記URLをご覧ください。

「Omega2」の廉価版はRasberryPiZeroと同価格でHDMIがない分WiFiがオンボードがありますから、モニターを常に使用しない様なサーバー的な使い方をする方には良いのではないでしょうか?

https://www.kickstarter.com/projects/onion/omega2-5-iot-computer-with-wi-fi-powered-by-linux

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