(FDM(熱溶融積層)方式)の3Dプリンターに興味はあるのだけれど、使いこなせるのかどうかわからない前にどう言う製品を買えば良いのかわからないと言う事をよく聞きます。確かにどれくらいの大きさのものがどれくらいの精度でプリントでき、どう言う素材(フィラメント)が使えるのか?またUSB接続だけなのか、WiFiでも接続できるのか?と言う違いくらいしかありません。
ですがそれ以上にPCを持たない家庭が今は増えており、最初に触ったデバイスはスマートフォンでスマートフォンやタブレットしか持っていないと言う家庭も数多くあり、そう言う家庭でも使える3Dプリンターがこの「Robo C2」&「Robo R2」です。
まずは気になる「Robo C2」と「Robo R2」の3Dプリンターとしてのハードスペックですが、共通スペックは
積層ピッチ:20~300μm
プリントスピード:16mm3/s
ヘッド移動スピード:250mm/s
使用フィラメント径:1.75mm
となっており、ヒーター付きベッドを搭載しており加熱温度は最大132℃ですので,PLA(60℃)、ABS(100℃)の他に「Robo C2」は約20種類、「Robo R2」は30種類以上の多種多様なフィラメントを使う事ができる様になっており、どちらのモデルもヘッド部分にデュアルファンを搭載して強力に冷やしながら造形しますので熱収縮による反りを押さえつつハイスピードで造形する事ができる様になっています。
そして最大造形サイズは「Robo C2」が5インチ(12.7cm)×5(12.7cm)インチ×6インチ(15.24cm)で、「Robo R2」が8インチ(20.32cm)×8(20.32cm)インチ×10インチ(25.4cm)と「Robo R2」の方が約1.6倍大きなものを造形する事ができる様になっており、「Robo R2」はツインヘッドでフィラメントを2本装填できる様になっていますから、2色造形できる他に造形用とサポートを別にしてサポート用フィラメントは安いフィラメントを装填して使うと言った事も可能です。
また「Robo R2」はCCDカメラを搭載していますので造形している映像をスマートフォンやタブレットからリアルタイムで確認する機能を持っている他、フィラメント切れを感知すると造形を一時停止して知らせる機能を持っているのも特徴の1つです。
そんな「Robo C2」「やRobo R2」のコントロールですが、両者はデフォルトでWiFiで接続できる様になっておりiPhoneやiPadに”Robo App”と言う専用アプリを入れる事でiPhoneやiPadだけで造形できるのが一番の特徴です。
その理由はオンラインで公開されているデータの豊富さにあります。「Robo C2」や「Robo R2」を購入したユーザーは”Robo App”をiPhoneやiPadにインストールする事でその膨大な公開されている造形データにアクセスできデータをダウンロードするだけで後はアプリの指示に従ってプリントボタンを押すだけでプリントできると言う、初心者でも簡単に3Dプリンターが使える様に設計されていますし、もしダウンロードしたデータに自分なりのアレンジを加えたければツールを使って簡単にデータの加工ができる様にアプリは作られています。
そしてアプリはプリント指示を出すだけではなくWiFi経由で何%プリントできているのかと言う進捗状況を逐次確認する事ができますし、もし複数の「Robo C2」や「Robo R2」を持っていたとすれば複数の3Dプリンターを1台のiPhoneやiPadで管理する事ができますから、こちらのプリンターではこのデータをプリントしてこちらのプリンターではこのデータをプリントすると言ったマルチ的な使い方もでき、プリントが終了すればもちろんお知らせしてくれますし、異常やフィラメント切れも当然の事ながらWiFi経由で接続されていますからそう言うトラブルもお知らせする機能も持っていますし、前述した様に「Robo R2」は搭載したカメラの映像を見てプリントの進捗状況を確認する事も可能な様になっています。
また既に3Dプリンターを使っている方はお使いの3Dモデリングソフトでデータを.stlや.objで出力してDropbox等のクラウドストレージサービスを経由してデータをiPadやiPhoneでダウンロードしてやれば、ちょっと手間はかかりますが自分でPCを使って1から作ったデータをプリントする事も可能です。
なお詳細については下記URLをご覧ください
https://www.kickstarter.com/projects/1238702276/robo-c2-and-robo-r2-smart-3d-printers
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